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side:ななもり。
白い壁、白い床。
いつの間にか連れてこられた真っ白な部屋。
ここは…?あぁ、そうか。
俺はあの後、意識を失ってしまったんだ。
それも朝から異常がったとかで助からないとかなんとか。
でもそんなことも、今の俺にはどうでもよかった。
あのゲームの時の、君の言葉。
”すとぷりを壊そうとするなんて”なーくん”じゃない…”
あれが、俺の頭をずきずきと蝕んでくる。
何度も何度も、胸を打ち付けてくる。
…意識が遠のいてきた。
助からない、か。
ここまですとぷりを傷つけてしまった______Aを傷つけてしまった代償だろう。
なら、こうして何もない部屋で孤独死するのが、いまのおれにはあってる。
…でも。
こんな状況でも死ぬならあいつらに囲まれながら死にたいって。
そう思うのはきっと。
心の奥底にずっと閉じ込めていた”なーくん”の俺の心が戻ってきたから。
もう、ここまでか。
ななもり。「…最悪なリーダーだな、俺って」
そう呟いても、涙を流しても。
”なーくんは最高のリーダーだよ!”って。
”なーくんじゃなきゃすとぷりはだれがまとめるの!!”って。
”わっ!大丈夫ですかなーくん!…僕でよければ話してください?”って。
そう心配してくれる、励ましてくれる、支えてくれる
君はもう…
そう、あきらめていたのに。
命を終えようとしていたのに。
ガラッ
『なーくん!!!』
…また君はそうやって、俺を連れ戻そうとする。
でもね、ごめん。
ごめんね、A。
ガラッ
すとぷりーななもり。「なーくん!!!」
ごめんね、みんな。
ななもり。「みんな、酷いことして、ほんとにごめん。こんなリーダー失格な奴の最後なんかみにきさせちゃって、ごめん。」
るぅと「違いますよ!!!…そこは、ありがとうって。言ってくださいよ…!」
『そうだよ!!謝らなくていい。なーくんの取り柄の笑顔を見せてよ。』
その言葉に驚いた。
みんなは、Aはまだ俺を見捨てないでくれている。
頬に温かいものが滴り落ちる。
あぁ、これがうれし泣きってやつか。
俺は自然と笑顔になった。
ななもり。「…ほんとうに、ありがとう。」
つーーーーーーーーーーーー。
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白兎 - グスッ。゚(゚´Д`゚)゚。い、グスッいい話だねグスッ(;ω;) (2020年8月5日 23時) (レス) id: 46d9c3b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
さな - 感動したー。゚(゚´Д`゚)゚。ころちゃん、かっこよすぎて惚れそう!((もう、惚れてるけどww (2020年6月6日 17時) (レス) id: e940227cb7 (このIDを非表示/違反報告)
SURUMEα - 山崎さん» 莉犬「だってよるぅちゃん」るぅと「作詞作曲に携わったかいありました(*´∀`*)」莉犬「聞きながら読んでくれる人増えたら嬉しいね(*´∀`*)(つられ微笑み)」 (2020年4月26日 18時) (レス) id: 2c1f0bbea4 (このIDを非表示/違反報告)
SURUMEα - れな./renaさん» さとみ「感動してくれるほど駄作者に語彙力があったら苦労しないんだけどな((」駄作者「ああ"?」ころん「さとみくん!!僕のセリフ神だって!!やっぱねー僕は神だよね!!」さとみ「ああ"?((おっといっけね☆最後まで愛読して頂きありがとうございました!!」 (2020年4月26日 18時) (レス) id: 2c1f0bbea4 (このIDを非表示/違反報告)
#marisa - codeってなんか強いメッセージがあるんですよね…ついつい聞き入ってしまうんです…それを小説で表現するなんて!とってもうまくできていますね!途中から涙が…うぅぅーっ (2020年4月4日 5時) (レス) id: 12856f7fd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SURUMEα | 作成日時:2019年8月5日 14時