★模倣 ページ42
私に突きつけられた二択。
ここでSansに殺されるか、Inkを殺すか。
脳ミソをフル稼働させて他の選択肢を探すが、頭が真っ白になってしまう。
「早く決めろ。死ぬか、殺すか。」
Sansは私に向けた骨をさらにぐいっと近づけてきた。
……待てよ?この骨も魔法なら…
私でも、使えるかも?
もうこれにかけるしかない。出来なかったら、即ち死だ。
出来る、出来る、出来る。
私は目を瞑り目の前にある骨を強くイメージした。
「お前、何をする気だ……ッ…!!」
Sansがそう言いかけたとき、私の胸の辺りがクリーム色に光りだした。
Sansは衝撃波で吹き飛ばされる。
「えっ…え?」
自分でも何が起きたかわからない。何かを握った感触がある左手を見ると、その手には先程までSansが私に向けていたものにそっくりな骨が握られていた。
そして、目の前にはクリーム色の私のソウル。さっき光っていたのはこれか。
「お前のソウルの色は…モンスターの白に近い。だから…モンスターの魔法をコピーして使うことが出来るってことだな。さしずめ“模倣”のソウルと言ったところか。」
茂みの中から吹き飛ばされたSansが戻ってきた。先程より強くなった殺気を纏って。
私はソウルをしまい、骨を構えた。
「そっちがその気なら…私も容赦しないから!」
この力があれば、戦える。今は戦わなくちゃいけない時だ。
「へっ…このオレに立ち向かうなんて…そんなに死にたいのか?」
「なら、望み通りに殺してやるよ!!!」
私に向かって鋭い骨が飛んでくる。
防がなきゃ…!
私はInkの絵の具の盾を思い浮かべた。
右手に筆が現れる。それで盾を描き、骨を防いだ。
…とおもいきや、その壁を切り裂いてSansが突っ込んできた。
Sansが振りかざしてきた骨を左手の骨で受け止める。
「っ…うっ…」
でも力は圧倒的にSansの方が上。私はあっという間に押し負けそうになる。
「どうした…?それで終わりかっ!?」
「それなら…!」
私はErrorの青い糸をイメージした。
右手から青い糸が伸びる。
「ッ何!?」
それはSansを絡めとってそのまま伸び、後ろにあった木に彼を縛り付けた。
Sansは骨でその糸を切る。
「ハハッ…なかなかやるな。面白くなってきたぜ。」
どうしよう…どの魔法も通じない。
何か他にいい魔法はないの!?
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syobon(プロフ) - うわああああぁぁぁぁぁあぁ好きすぎる、、、!!!!めっちゃ好きですありがとうございます!!メア様ぁぁ、、あぁ(( (2022年7月5日 18時) (レス) @page27 id: 39e6e7917a (このIDを非表示/違反報告)
(*^ω^*) - うん、死ぬわ、 (2021年6月7日 16時) (レス) id: 1a06a316db (このIDを非表示/違反報告)
スノー - あーあ、好き、、みんなかわいいです(語彙力0) (2020年10月10日 11時) (レス) id: 8757ae5ab1 (このIDを非表示/違反報告)
さぃだぁ - うわぁぁぁー///メア様推しだから嬉しいです!有難うございました! (2020年9月13日 17時) (レス) id: 8f702b8e3c (このIDを非表示/違反報告)
れい - これで、好きなサンズがメアだけじゃなくなりました!やっぱりundertaleもAUも良いですね! (2020年7月29日 15時) (レス) id: 1655cf841d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろーるけぃき | 作成日時:2017年12月17日 19時