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心臓はかつてない爆音たてて鳴ってる。
息が苦しい。
大倉忠義ごめんね。わがままやった…忘れて。
最後にそう送られてきた。
流星がお風呂から上がってきた。
動揺が顔に出ちゃうの、怖くて。
「のん、明日、バイト早出やからもう寝るね。
おやすみなさい」
早口に言うて、
寝室に逃げ込んじゃった。
とにかくこんな日は、早く寝てしまうに限る。
うん。
それしかない。
・・・って、寝れるわけもなく。
流星、なかなか寝室に来てくれへんし。
大倉さんの連絡に気付いて、今頃、返信してるんかも。
そう思うと、居ても立ってもおられへんなって。
寝室とリビングの仕切りになってるスライドの扉を、
そろっと、数ミリだけ開けて、覗き見てしもた。
ソファに座った流星の背中。
やっぱり、携帯見つめてるみたい。
物憂げに、ため息ついてるねん。
胸がぎゅーってなって苦しさのあまり、
倒れちゃいそう。
慌ててベッドに引き返して、
布団に丸まった。
結局、流星が寝室に来たのは、
のんがうとうとしかけた、
多分、体内時計では2時から3時頃。
昔の恋人からアプローチされたら、
誰でも気になるよね。
まして、嫌いになって別れたわけでもなさそう。
気持ち、戻っちゃうかも。
はあああ・・・
どんな落ち込んでても、
朝はやって来る。
まだ寝てる流星を起こさへんように、
そっとベッドを抜け出て。
澱んだ気持ちを引きずったまんま、
バイトをこなした。
そのあと、ともとの待ち合わせ場所のカフェへ。
ひと月ぶりっていうのに、
「のんちゃん、何があったん?
顔、死んでるやん」
会うなり、心配されてしもた。
「とも、聞いて!
のんの人生最大のピンチやねん」
「聞くから、落ち着きって。
のんちゃんの人生最大頻繁過ぎて、
効力ないけどな」
「違うねん、ほんまに今回だけは、窮地に陥ってるん」
「はいはい。
まずは甘いもの食べて落ち着こ」
「もお、スイーツはともが食べたいだけやろ!」
カフェの奥のソファ席、予約しておいてん。
このお店で一番人気っていう、
フルーツのパンケーキを注文。
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fool(プロフ) - みさきさん» この続きは予定はないのですが、また他の作品でお会い出来たら最高に幸せです〜💕よろしくお願いします🥰 (2022年3月27日 19時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - みさきさん» こちらこそ、読んでもらえて嬉しかったです〜🥰ありがたや〜。きゅんきゅんしてもらえて感動しております。とにかく駆け足だったので… (2022年3月27日 19時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - みさきさん» こちらこそ、読んでもらえて嬉しかったです〜🥰ありがたや〜。きゅんきゅんしてもらえて感動しております。とにかく駆け足だったので… (2022年3月27日 19時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - 水無月こすもさん» また、ぼちぼち、リメイク作品書いたり、他の作品も書ける時に書いていこうと思ってます。よろしくお願いします🥰 (2022年3月27日 19時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - 水無月こすもさん» ありがとうございます〜💕駆け足で申し訳なかったです…もっと甘々にさせてあげたかったけど、ここで文字切れ〜そして、相変わらず不調ではありますが、応援していただけて心強いです💕 (2022年3月27日 19時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:fool | 作成日時:2021年11月26日 21時