【太宰治】この度タイムトラベルして父が生きてる未来を作ることになりました。誰か異議ある人はてぇーあーげてぇー！

太宰治の娘という立場 ページ10

誰も喋らない。

誰も。誰も。

敦「Aさん。」

沈黙を破ったのは中島さんだった。

敦「あ、あの太宰さんの娘さんなんでしょう？なら、何か解決策とか、」

国「辞めろ敦。」

何処か懇願する様な声で私に縋る中島さんに国木田さんが牽制する。

貴「ごめんなさい。私はお父さんじゃないから。」

目を見開く中島さん。なんか、ごめんね。

自分で言うのもなんだが、確かに私はマフィアの中でも頭のきれる。

父の記録をを塗り替えて14歳で最年少幹部なった程だ。

しかし、100%道が塞がっているのを打破するのは物理的に無理だ。

一度私の異能で止めれるか、とも考えたが

犯人が海外に逃亡しているとの乱歩さんの推理から、異能を操ることができない。

私の異能はその異能者本人に触れなければならないからだ。

犯人を追いかけるのは時間的に厳しい。


貴「ごめんね。」


敦「突き放しておきながら謝ってくるとか、本当に似てるよ、彼の人に。」


そう言う中島さんの顔は、さっきの縋る様なそれではなくなっていた。

笑いながらもその瞳は綺麗に夕焼け色に輝いていたのだった。

国「そうと決まれば直ちに国民を非難させるぞ。爆発迄は後七時間はある。…確かに多少の犠牲は免れんが…









ズドォォォォオオオオオオオォォォォォオン！！！









敦「！？」




国「な！？」




今の音…！？









その瞬間


視界が真っ暗になり


意識が飛んで行った。

彼の海→←タイムリミット

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