作の居場所 ページ38
貴「まぁ、もうそれはいいんだ。
で、此処はどこだい？」
確か私はお父さんの昔話を聞いて…
作「此処はお前の夢の中だ。」
…夢
貴「…さては君ストーカーでは飽き足らず夢にまで出てくるようになったのかい。」
作を見上げて言った。
作「…だから言っているだろう。
俺とお前は今は近いところにいるが実際は遠い所にいるんだ。
…つまり何が言いたいかというと、俺はストーカーできるほどお前の近くに居ないんだよ。」
じゃあどうやって…
作「ま…いずれわかる。聡明なお前ならな。」
そう言って私の髪をわしゃわしゃしてくる。
貴「もう、ちょっと髪がぐちゃぐちゃになっちゃうじゃあないか！
…そういえばさどこに行けば作に会えるの？
八年前の方で作を見たことがないのだけれど？」
ふとした疑問を作に投げかける。
すると作の動きが止まった。
作「…ヒントは海の見える場所。」
随分とアバウトなヒントだなぁ…。
貴「もう一声！」
作「…太宰とお前の、最期にあった場所。俺は動かないからな。」
それは八年後の、父が殺された場所だろうか。
だとしたら…嗚呼、あの墓地のところか。
貴「う〜ん。そこは作の家の住所言おうよ。」
作「住所？…無理だな。」
いや、ちょっと待てよ。
此処は私の夢だ。前に作と会った時も夢の中だ。
…そもそも作という人はこの世界にいるのだろうか。
もしかして私のただの妄想かも知れない。
貴「ねぇ、作。
作は本当にいるの？」
不安に問う私。
それに対して作は力強く、そして真っ直ぐ私を見据えて言った。
作「いる。俺は其処を動かない。
…絶対に。」
青い海のような双眼は 柄にもなく綺麗だと思った。
作「さて、時間だ。」
作がだんだん透けていく。
貴「うん。」
なんの時間かは、言わずともがなわかっていた。
作「…一つだけ、太宰に伝言を頼む。
『俺は後悔していないし、誰も恨んではいない。
お前も、何処かの“社畜の極み”もな。』
…よろしく。」
作は背景の白に溶けるように消えた。
白に映えていた赤い髪も見えなくなった。
貴「なんで、“社畜の極み”を知っているの？」
まるで昨日の私達の会話を聞いていたかのように。
私の独り言も周りの白に溶けていった。
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lease - エー◯ールが、wrwrd!にしか見えない…これは重症だw (2021年7月12日 21時) (
レス) id: 9b89cbfb6e (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - ティラミスさん» さすが、太宰親子、滅茶苦茶の無茶苦茶ですね笑笑。親子の会話も途中で、ズッコケだらけですし、滅茶苦茶面白いです♪♪。余談、中也さんの、子供!?はて、幼なじみか?? (2019年9月7日 0時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス(プロフ) - ♪逢恋♪さん» わぁ！え、あ、ああ、ありがとうございますぅ！！更新がんばりまっす！！ (2018年8月23日 17時) (レス) id: cc157233ce (このIDを非表示/違反報告)
♪逢恋♪ - え、やばいですやばいですやばいですやばいです(語彙量紛失中)めっちゃおもしろいです！ティラミス様の作っている作品全部おもしろいです！頑張って下さい！ (2018年8月21日 9時) (レス) id: 24d497695a (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス(プロフ) - 姫歌さん» 返信遅くなるかもしれませんがカモンです！！紹介！？わあ！！やったぁ！！禿げるぅ！！← (2018年8月8日 14時) (レス) id: cc157233ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ティラミス | 作成日時：2018年7月6日 23時
