【太宰治】この度タイムトラベルして父が生きてる未来を作ることになりました。誰か異議ある人はてぇーあーげてぇー！

《S.Oda》 ページ16

太「さて、と。で？証拠は？」

はい、今追い詰められているAです。

何？なんなわけ？太宰治の娘であると言う証拠？









ねぇよ！？そんなもんねぇよ！？


敦「確かに…貴方が本当に太宰さんの娘かどうか…。」


おい、さっき『太宰さんの娘って言われても納得がいく』つったのは何処の誰だよ！？


あれ？そう言えば…今着てる外套は父の…


貴「ある！証拠はこれ！」

そう言って砂色の外套を脱ぎ、突き付ける。

しかし父が興味を示したのはそっちではなかった。

太「その銃…ちょっと見せてもらえる？」

銃？嗚呼、このホルスターのやつか。

素直に渡すと父は銃の底を見て目を見開いた。

太「これどうしたの…？」

何を見つけたんだろう。

貴「え？あ、えと、貰った？ていうか…。」

私が聞きたいよ！

父は私をじっと見た。何かを疑うように。

太「君、本当に私の娘なんだね…。」

敦「え！？信じちゃうんですか！？第1どうやってトリップしてきたかもわからないのに…？」


太「うん！…はい、これ返すね？」

帰ってきた銃の裏を見る。


其処には…


《S.Oda》

又この人。


この人は、父の何なのだろう。


まあ、いつかわかるよね？




太「所で敦君。私は少しAちゃんとお話をしてくるよ。下のうずまきでね？


じゃあ行こっか？」


私の手を取りズンズン進む父。

後ろから中島さんの声が聞こえたが無視してしまった。









太「何か頼む？」

貴「お構いなく。」

…


なんか気まずい。


貴「…なんか聞く、とかじゃ無いんですね。」

そういうと父は、いや、お父さんは笑う。

太「ふふ、違うのだよ。聞きたい事があり過ぎて何から聞けばいいやら。

そうだな…

第一私は身に覚えが無いのだよ。」

ー『兎に角何が起こっていても不思議じゃない。』

作の言葉が蘇る。

太「…君は今何歳だ？」

貴「15だよ。」

太「…8年後の君が15、と言うことは今から7年前。

君が生まれたのは私が15のときだ。

そりゃあ無理じゃないよ？そういう行為をする事はね？

ただ、それだったら私だって覚えてるんじゃないかな、と思ったのだよ。」


貴「やっぱり信じれないですか？」

太「うーん。一概にそうと言う訳じゃないのだよ？

だって君見た目からして私にそっくりなんだもの。

その、瞳以外ね？」

そう言うと言う事は本当に身に覚えがないのかと知れない。

だってこうなってしまったのは…

いや、此処ではやめておこう。

突っ込み不在って怖いね→←中島さんは失礼だった

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