急行 ページ44
ルームには白煙が立ち上ぼり
そこにはモンスターの姿はない。
残骸を残すこともなく
レフィーヤの魔法は
全てのモンスターを消滅させた。
「レフィーヤ！」
ティオナがレフィーヤの顔に抱きつく。
「ほら！やっぱり通用するじゃん！
一発だよ一発！！
レフィーヤすごい！」
陽の如く明るい笑顔のティオナは
レフィーヤを褒め称え、愛でる。
「あ……ありったけの精神力(マインド)を
つぎ込んだので……その……
あわわッ」
「景気良すぎんだろ……
くそっ、毛が焦げちまった」
人狼のベートが、レフィーヤの魔法の威力を
遠回しに評価する。
「がははっ！ここまで来れば
スカッとするわい！」
老練なガレスは率直に評価する。
「ふぅッ……一掃したみたいね……
スゴいな……レフィーヤ」
Aは使用していた能力を全て解除する。
背水の陣を乗り越えた
クエストパーティの９人。
彼らは安堵と達成感を味わっていた。
＊＊＊＊＊
ジャリ……
「アイズさん……」
「……ありがとうレフィーヤ」
レフィーヤは……エルフの種族の特徴……尖った耳を
真っ赤にして照れながら
憧れのアイズに簡潔な返事をする。
「はいっ！！」
＊＊＊＊＊
「…………」
フィンはデスペレートを右手に持ちつつ
腕を組んで、考えを巡らせていた。
「団長？どうしたんですか」
側にティオネが近寄りフィンに問いかける。
「フィン？」
逆サイドにいたAも、フィンの様子をうかがった。
「このルームに、逃げ込む前……
モンスターは前からやって来た……」
「！？そっちの方向は……！！」
Aは、その情報と、脳内に記憶していた
マップデータを思い出し気づく……
「ああ……あの道は５０階層……
本隊キャンプ地に続くルートだ」
「！！……まさか」
ティオネも、その事態に気づく。
「二人とも、アイズ達を集めろ」
真剣な眼差しと、真剣な声で、フィンは指示を出した。
「全速力でキャンプに戻る」
＊＊＊＊＊
クエストパーティの９人は
本隊キャンプ地に急行する。
皆の眼に映った光景は……
丘の上のキャンプ地を
新種の芋虫型モンスターの大群が
強襲していた。
「キャンプが……！？」
[目覚めよ(テンペスト)]
「アイズ！？」
[エアリエル]！！
[駆けろ！鳴神！！]
「A！？」
[ケラヴノス]！！
Aとアイズの二人が先行した。
(……いや止められないか)
フィンは二人を止めなかった……
「ティオネ、ティオナ、ベート！！来い！！
ヤツらを駆逐する！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あすと(プロフ) - あづきさん» お○ち○り、は、おもちかえり。つ○ぺた、は、つるぺた。エ○は、えろ。寝○み、は、ねこみ。襲○たら、は、おそうたら、です。 (2019年7月4日 1時) (
レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - あづきさん» すみません。○の部分を書いたら規制がかかり、書けなかったので、○になりました。○の中身は、ほとんど下世話な言葉です。 (2019年7月4日 1時) (レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
あづき - ○の部分でなにを言っているかわかりません。ですが物語はおもしろかったです。 (2019年7月3日 21時) (レス) id: ad71e4aae4 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - 羽憐さん» ありがとうございます。嬉しいです！！ (2019年1月16日 20時) (レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
羽憐(プロフ) - ストーリーの描写が素敵です！更新楽しみにしています!! (2019年1月16日 20時) (レス) id: 37ccf3e8b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あすと | 作成日時：2018年3月20日 3時
