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ファミリア ページ29

「小さい時……
あの頃、私も
今のレフィーヤと同じことしてた……
ダンジョンでみんなの荷物
全部背負って……
………帰った」

「帰り着けちゃったんですか!?」

「(マジ!?……スゴいな、7歳アイズ!!)」
Aは率直な感想を抱いた。

「その後3日寝込んだよ」

「誰も止めなかったんですか……?」

「フィンはいい教訓だって」

「(……その対応は……
……やっぱ、フィンって……多少Sっ気あるわよね…… )」

「リヴェリアには怒られた……」

「(リヴェリアさんは、
ロキ・ファミリアの中で母的存在だしね……
そりゃ怒るわよ……)」

「ダンジョンでムリは絶対ダメだって。
自分のできる事をすればいいって。
レフィーヤと私達とじゃ
できる事が違う。
私達がレフィーヤをモンスターから守って……
レフィーヤが……私達を……
…………
私……達を……」

アイズは言葉に詰まる。

「(えっと……え……っと……)」
言葉を絞り出そうとするアイズ。

レフィーヤはアイズの言葉を真剣に待つ。

「……わっ
私達は何度でもレフィーヤを守るから、
だから危なくなった私達を次は
レフィーヤが助けて。

それが"ファミリア"……だよ」

レフィーヤの眼に涙がじわっと溢れる。
まぶたを閉じて涙を抑え、
こくっと頷く。

「アイズ!!よく言ったーーー!!」

突如、ティオナが乱入してくる。

「ティ……ティオナ……今、良いとこだったのに!!」

「ティオナ……!」
アイズは無抵抗でティオナに抱きつかれる。

「まだまだモンスターは出るのに
こんなのイチイチ拾ってられないわよ」

後から来たティオネが
ドロップアイテムの角を
ヒョイっと手に取り一言。

「目標は「カドモスの泉水」ただ1つ!!
さっさと行って団長と合流よ。
いいわね、レフィーヤ!!」

「は……はい!!」

クエストパーティ1班のリーダー、
ティオネが場をまとめる。

「……ちゃんと警戒して油断してなかったわね……
アイズとレフィーヤの話を傍観しつつ、
モンスターの突然の出現に備えていた……
まぁ、及第点ね……今のところだけど」

ティオネがAに評価を告げた。

「うっ……(……察知されてたか……)」
Aは複雑な気持ちでティオネの評価を受け取る。

「さっ、みんな行くわよ!!」

大量のドロップアイテムを場に残し
5人はその場を後にした。

記憶と聴覚→←レフィーヤの葛藤



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あすと(プロフ) - あづきさん» お○ち○り、は、おもちかえり。つ○ぺた、は、つるぺた。エ○は、えろ。寝○み、は、ねこみ。襲○たら、は、おそうたら、です。 (2019年7月4日 1時) (レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - あづきさん» すみません。○の部分を書いたら規制がかかり、書けなかったので、○になりました。○の中身は、ほとんど下世話な言葉です。 (2019年7月4日 1時) (レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
あづき - ○の部分でなにを言っているかわかりません。ですが物語はおもしろかったです。 (2019年7月3日 21時) (レス) id: ad71e4aae4 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - 羽憐さん» ありがとうございます。嬉しいです!! (2019年1月16日 20時) (レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
羽憐(プロフ) - ストーリーの描写が素敵です!更新楽しみにしています!! (2019年1月16日 20時) (レス) id: 37ccf3e8b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あすと | 作成日時:2018年3月20日 3時

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