初めての「好き」 ページ22
マンションに着いたときには、雪は本降りになっていた。
「これは積もるね」
テヒョンがキラキラした目で言う。
「嬉しいの?」
「うん。ジョングクと雪で遊べるから!」
大人っぽい彼もいいけれど、こういう少年っぽい彼のほうがやっぱりいい。
「じゃぁ、おやすみ。
今日は…ありがとう」
部屋に入る前、私はテヒョンにお礼を言った。
あの格好であのまま傘もなくマンションまで歩いていたら生き倒れていたかもしれない。
もちろんそれもそうだし、撮影を早く終えてわざわざきてくれたことも嬉しかった。
「Aさん」
鍵をあけドアノブに手をかけたところでテヒョンが私の名前を呼ぶ。
「今日の格好、すごくきれい。そういう格好のAさんも好き!」
テヒョンは笑顔でさらっとそう言い、「じゃぁ、おやすみ〜!」とそのまま隣の部屋に入っていった。
・・・・
言い逃げなんじゃないの、それは。
多分、彼が「好き」と言う単語を使うのは初めてだと思う。
『付き合ってる人はいるの?』
今日シェンメイに言われた言葉がもう一度頭をよぎる。
私達のこの関係は、なんだろう。
解を出したいような、出したくなような。
逃げているわけではないけれど、きっと解を出さない今の関係でいたい自分がいるんだろ思う。
ドキドキしたり、悩んだり、凍えたり、暖かくなったり。
ソウルでの初めてのクリスマスイブは、私には何もかもが新鮮すぎる1日だった。
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ちかこ(プロフ) - ハル様 ありがとうございます!続編、始まりましたので引き続きよろしくお願いします。デレデレテテ、いいですね〜! (2016年1月30日 19時) (レス) id: b539f91093 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 第2部楽しみにしています!!ヌナにデレデレのテテが見たいです!!楽しみです! (2016年1月23日 2時) (レス) id: a3a9522359 (このIDを非表示/違反報告)
ちかこ(プロフ) - みぃ様 ありがとうございます。この1週間ほど仕事がバタついており全く更新できず申し訳ありませんでした。。劇的な展開も少ないゆる〜りとした話で続きますが、どうぞよろしくお願いいたします。やはりテヒョン続編ですかね〜! (2016年1月22日 21時) (レス) id: b539f91093 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 更新楽しみにしていました 二人ともすごく可愛くて、これからのSpringもsummerも可愛い二人を楽しみにししています (2016年1月22日 21時) (レス) id: 0f6ae1e55a (このIDを非表示/違反報告)
Robotaxxxx(プロフ) - きむて様 他の方に比べると遅くて本当に恐縮です…大量更新、頑張ります! (2016年1月4日 15時) (レス) id: 1d1db99c36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちかこ | 作成日時:2015年11月23日 16時