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20話 ページ22

Aside



『ゔっ……』


この握られた手を振り払ってやろうか
この握られた手の方の腕を噛みちぎってやろうか


何度も思ったが行動に出れなかった


だが、何とかしないと
皮膚を虫が這うような感覚が終わらない


ヒタリヒタリと
まるで芋虫の様な感覚だ




足のつま先にゆっくりとヒタヒタと歩き、膝らへんまでだんだんと上に上がってくる様な芋虫

腕も手首から肩まで、ヒタヒタと登るような
それが続く



いつから?
ユウがここに来て
話しかけてきた時からだった


話しかけられた瞬間

あぁ、めんどくさいの持ち込んでるだろうな
関わりたくないな


頭に真っ先にそれが浮かんだ


そして…だけどだんだん
何がめんどくさいのかと考えた瞬間

この気持ち悪さと頭の痛みが出てきた




ダメだ



ユ「あ…Aさん!?」


思いっきりユウから手を離し
私は図書室から出る


あまりの気持ち悪さに耐えられなく
外に出てメインストリートまで出た




ごちゃごちゃな感情に支配され
頭を掻き毟しお面を外す

だめだ、気持ち悪い




『ぶっ……ぁ"あ"…げぇぇぇ!!はぁ…うっっ…
げぇぇぇええ…!!!』

ビチャビチャビチャ




余りの気持ち悪さに嘔吐した
お腹の中のものがなくなるのではないか

ただ一度吐くと
とことん吐きたいと思った






ユ「Aさ……だ、大丈夫ですか!?」


背後から追ってきたユウは
私を見るなり近寄る


『…』



違う、ユウのせいじゃない
自分でもわからない

疑問の浮かぶ思考は否定しようとすると
気持ち悪くなる

今の私はさぞかし滑稽だろう



あぁ気持ちわるい



何も考えたくない一心に跪き
私はメインストリートの石の道に向けて
"思いっきり頭を打ち付けた"



ドシャッ



痛い。だけどさっきのあの感覚がなくなるならそれで良いと思った



ドシャッ



ユウが怯えた目で私を見ている



ドシャッ



こっちにきたグリムは泣きそうな顔で、ユウの足元で目を逸らす



ミ"ヂャッ



ジャミルはただ私を見ているだけだった。もう戻って来ないようだ



ミ"ジャ"ッ



だんだんと地面に血がビチャビチャと散らばる



ミ"ジャ"ッ



頭がだんだんとクラクラしてきた。でもダメ
まだ身体に感覚が残ってる




ユ「やめて!!もうやめで!!」



これ以上頭を打ちつかないようにユウは私を抱きしめる…が。これ以上のない気持ちが溢れた



友達 違う 一人
 大切 面倒くさい 狂気
孤独 恐怖 楽しい 苦しい




『嫌い』

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ミーニャン - 出来るだけ早くお願いします (2022年4月11日 21時) (レス) id: 86b03f2837 (このIDを非表示/違反報告)
ミーニャン - この作品の続編を見たいんですがパスワードがかかっていて見れません。初心者なのでここでいいのかわかりませんが教えてもらう事はできますか? (2022年4月11日 21時) (レス) id: 86b03f2837 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - この作品が大好きで続きを見たいのですがパスワードがかけられて見れません…初心者なのでここで言うのかがあってるかわかりませんが教えて頂くことはできないでしょか…🙇‍♀️ (2021年11月27日 0時) (レス) id: c7fee68ce2 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き気になる (2021年9月19日 17時) (レス) id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
- 久しぶりに見たけど面白すぎる…続き待ってます! (2021年5月4日 2時) (レス) id: fec21734c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トルネコ | 作成日時:2020年8月9日 4時

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