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11話 ページ12

Aside


この学校の部屋で一番馴染み深い部屋
図書室

この静かな空間が好きだった
前に借りた本になにも成果が手に入らなかった


世界やらなんやらの本は役に立たない
この世界じゃユウの住んでいる日本には関係ない


何か…不思議な体験?
超常現象?

それぐらいじゃないと見つからないような気がした

あまり得意じゃないが
例えば怪談の奇妙な体験など


本を一つ一つ指でなぞりピンッとくる本を
見ていくが

どれもこれも違う



(そうよね……学園長や闇の鏡が分からない事を……どうして私はなんの根拠もなしにいけると思ったのかしら……私らしくない…)


そう…彼女を"絶対"に帰らすは
彼女がそこに居たという証言しかない

それ以外全くない




奇跡と呼べる可能性がなければ
信じる術などない



『おねがい!!! 私はどうなっても良い!!!ユウを戻してあげて!!!彼女を家に帰してあげて!!!

このおかしい世界から救ってぇ!!!」



自分の叫びが図書室に響く
シンッと静けに戻る

ふふっ…笑っちゃうわよね

何バカなこと言っているのかしら…私



自分のつけていたお面をコトンと置き
だんだんと虚無の笑いが込み上がってくる


ふふ…あははは…はははぁ……





あはははははははははははははははははは





『あはははぁ………ははぁ…はぁ…

奇跡を…みせなさいよ………ッ

奇跡を見させてよ!!!!』




持っていた本をバサッと棚に投げつける
涙がボロボロと出てくる


いつぶりだろ 泣いたのは


私が泣いているのはどうして
分からないもう…


もしかしたら今の私ももう狂っているのかな


私は既に前から狂っていたの?


何が狂っているのよ……

何が…もう………






《バサッ》




棚から本が落ちる音がした
きっとさっき投げた衝撃で本が落ちただろう



『ごめんなさい…本には罪がない。投げつけてごめんなさい………』


投げた本と落ちた本を手に取り
棚に戻そうとすると



カサ



古びた小さな本がひっそりとあった

周りが大きな本のため
ぱっと見だと分からない所だった


『題名…えと…空想実験?』



ぺら…ぺら…

中は根拠のない実験ばかりが
綴られていた


[4人でチャレンジ!幽霊を召喚!]


[枕元の横で3回程度往復に叩くと朝起きれる]


[ペガサスの錬金方法!]






ある程度ページを進むと
求めていた単語の文字があった



[満月の夜!!鏡に血を塗ると異世界へ行ける!!]



小さな奇跡を見つけた時だった

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ミーニャン - 出来るだけ早くお願いします (2022年4月11日 21時) (レス) id: 86b03f2837 (このIDを非表示/違反報告)
ミーニャン - この作品の続編を見たいんですがパスワードがかかっていて見れません。初心者なのでここでいいのかわかりませんが教えてもらう事はできますか? (2022年4月11日 21時) (レス) id: 86b03f2837 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - この作品が大好きで続きを見たいのですがパスワードがかけられて見れません…初心者なのでここで言うのかがあってるかわかりませんが教えて頂くことはできないでしょか…🙇‍♀️ (2021年11月27日 0時) (レス) id: c7fee68ce2 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き気になる (2021年9月19日 17時) (レス) id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
- 久しぶりに見たけど面白すぎる…続き待ってます! (2021年5月4日 2時) (レス) id: fec21734c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トルネコ | 作成日時:2020年8月9日 4時

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