夜中の緊急手術 渡海side ページ10
世良「渡海先生！！」
高階「あっ、渡海先生っ」
世良の声が聞こえたのと同時に、足の力が抜けてその場に座り込んでしまった
世良「渡海先生！もうっどこ行ってたんですか！！」
猫田「鈴木さんの容態チェックしてたの。どうしてもやるって聞かなくて」
高階「猫田さんっ」
猫田「車椅子持ってきました。早くベッドで休ませましょう」
高階に身体を支えられて動けない俺を他所に、話がどんどん進んでいく
車椅子は嫌だ…って言いたいところだけど、言う元気も権利もないな…
世良「渡海先生、ゆっくりこっちに移りますよ？せーの、よいしょっ」
世良に抱えられるようにして車椅子に座ると、そのまま病室へ強制送還
ベッドに寝かされて、再びモニターが繋がれた
左腕はネコが血管を探してる
高階は検温を終えた体温計を見て難しい顔してて、世良はカルピス持って俺を睨みつけてて…
世良「…」
渡海「ごめん、って…」
世良「渡海先生、僕を騙したんですか？」
渡海「ち、が…っ、はぁ」
世良「だって！カルピスが飲みたいって言うから！僕急いで買いに行ったのに！戻ってきたらいなくなってて…！」
高階「アハハ、世良くん、気持ちは分かるが渡海先生はどうしても鈴木さんの容態が気になってしまったんだよ」
世良「そうですけどっ…僕は渡海先生の容態が心配でっ…」
渡海「…ごめん……カルピス、飲みたい…」
泣きそうな顔してる世良を見たら、心配かけちゃったんだなって心が痛くなる
猫田「もう引っこ抜かないでくださいね」
渡海「はい…」
左腕には点滴が再び繋がれて、カルピスを飲み終えるとベッドに沈み込んで動けなくなった
世良「渡海先生、今39.8℃ありますから。トイレも僕が付き添います」
高階「そうですね。貧血で倒れても危ないので」
猫田「お昼は病院食用意しますから」
ゆっくり瞬きを繰り返す俺に、優しく微笑みながら汗を拭ってくれる世良
あろうことか、胸元をトントンしてきて
恥ずかしいからやめろって言いたかったけど、悔しいくらいにリズムが心地よくて呼吸が落ち着いてくる
世良「ゆっくり休んでください」
高階「私もあとで様子見に来ますね」
優しい声を聞きながら眠りに落ちた
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ブラペ(プロフ) - ブラックペアン終わって早一年ですね…。でもいまだに私ブラックペアンが好きすぎてやばいです。学校行きながら変な妄想よくします(笑)更新、楽しみにしてます！ (2019年8月5日 19時) (
レス) id: 72d7619416 (このIDを非表示/違反報告)
トマトっち(プロフ) - 貧血で倒れるけど世良先生を騙して働いて倒れる話が、読みたいです！ (2018年10月10日 16時) (レス) id: 912a3a5484 (このIDを非表示/違反報告)
えれすけ。(プロフ) - リクエストで、渡海先生が胃腸炎になるのがみたいです (2018年9月6日 23時) (レス) id: dfc83b1bd1 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - こんばんは。今回のお話もとっても面白いです(^^)もし宜しければリクエストです(>_<)怪我をしちゃうお話が読んでみたいので、恨みを持った人に刺されるとか、誰かを庇ってとか…もし宜しければお願いします(*^^*) (2018年9月1日 23時) (レス) id: 127f82af30 (このIDを非表示/違反報告)
智和(プロフ) - はじめまして！智和と申します。風月さんのお話が大好きでいつも読ませて頂いております！私も渡海先生ロスです…。ひたすら僕とシッポと神楽坂を待つ日々です…笑。これからも更新、楽しみに待たせていただきます！ (2018年9月1日 15時) (レス) id: 5c0a0b0fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風月
| 作成日時：2018年5月31日 15時
