story36 ページ36
あの日の涙はなんだったんだろう...
涼太と別れたあの日以来...
涙は流さなかった。
大輝と約束したから。
大輝に...バレちゃったかな...
当たり前だけど大輝は
2年前のあの日から時の流れと共に前に進んでる。
涼太だって...
あの時よりももっともっと活躍してて
知らない人なんていないくらい人気が出て
ちゃんと前に進んでる。
あの時のまま...
あの日のまま...
時が止まってしまっているのは私だけなんだ。
そう...思ったら...
自然と涙が溢れてきてしまった。
あの日のこと後悔なんてしてない。
涼太に別れを告げたことも...
後悔はしてない。
だけど...
あんな風に涼太を傷つけてしまったこと...
それだけは...ずっと後悔してる。
あの時の私には...
こんな方法しか思いつかなかった。
でも...もしかしたらもっと違う方法があったんじゃないかって
涼太を傷つけずに別れる方法があったんじゃないかって...
それだけは後悔してる。
でも...私も前に進もう。
2年前の私...
2年前のあの日に...
ちゃんと " さよなら " しよう。
いつまでも捨てることができなかった指輪。
成人式が終わったら...
指輪ともさよならしよう。
私は心の中でそう誓った。
成人すれば大人の仲間入り。
あの時の私はまだ子供だった。
だから...成人式が私の区切り。
子供の私にもさよならだ。
青「お前の振袖邪魔だ」
貴「ちょっ...邪魔ってなによ!
似合ってるとかお世辞でも言えないの?」
青「まぁ、似合ってなくはねぇよ(笑)」
貴「素直に似合ってるって言えばいいのに(笑)」
今日は成人式。
今までの私とさよならして
私自身をリセットする日。
" フゥー "
私は大きく深呼吸をして会場に入った。
当たり前だけど...
すごい人...
こんなにたくさんの人が成人するんだ...
でも...何でだろう。
こんなにも...
こんなにも会場は人で溢れてるのに
あなたを一瞬で見つけてしまった。
...涼太...
後ろ姿だけど分かる。
間違いなく...涼太だ。
気が付けばあっと言う間に
涼太の周りにはたくさんの人集り。
私は、涼太と目が合わないように
涼太から背を向けて涼太のいる場所とは
逆の方向に歩き出した。
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suzu4578(プロフ) - とっても素敵な作品でした!☆10じゃ足りませんよ!!! (2022年4月16日 17時) (レス) @page45 id: 2bb44b4795 (このIDを非表示/違反報告)
はるぴょん - もう号泣しました。青峰くんの優しさと、黄瀬くんの一途さにもう…好きな作品です。 (2022年2月24日 2時) (レス) @page45 id: 5b47857afa (このIDを非表示/違反報告)
7nana23(プロフ) - Mさん» コメントありがとうございます(●´ω`●)青峰君今回も活躍してくれました♪そろそろ青峰君の小説も書きたいと思っていたので、、、少々お待ちくださいませ^ - ^ (2019年5月16日 21時) (レス) id: 6aff11dccc (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 感動してしまいました(´-`).。oO今回も書く青峰くんも好きなので青峰くんも新しいの書いて欲しいです^^ (2019年5月16日 20時) (レス) id: 218cb5622c (このIDを非表示/違反報告)
7nana23(プロフ) - kirakirahikaru0さん» コメントありがとうございます!楽しみにして頂いてただなんて...嬉しいです!素敵な作品と言って頂け感謝感激です(><)これからも頑張りますのでよろしくお願いします!! (2019年5月15日 7時) (レス) id: 6aff11dccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:7nana23 | 作成日時:2019年4月13日 17時