九 ページ11
それからの一週間はAにとって飛ぶように早かった。膨大な雑用を船員の手を借りたり、一人で全部やりながらはじめて人の前で安心しながら歩けるようになった。船員や白ひげもAを決して邪魔者扱いはせず、むしろ優しく教えてくれたり、マルコやベイは知識を教えてくれたりお古の服をくれたり、サッチは怪我がはやく治るようにと食事を色々考えて出してくれたり、ナースさん達はリハビリを手伝ってくれたりしてAは段々と暖かく感じてここにいたいと願うようになった。
ただ、光月おでんと妻のトキ、家臣達は除いて。
Aにとっては命からがら逃げてきたワノ国の人達がいること自体が苦痛であり、また自分は殺されることを覚悟していたのにやすやすと入ってきたおでん達に嫉妬していた。
「強くならなきゃ.....」
膨大な雑用の中になんとか睡眠を削ってAはビスタなどに剣を教えてもらっていた。
貴「ビスタ...さん....」
ビ「お、A。雑用終わったのか？ありがとう。助かってる。」
貴「(優しい...)お願い....が...あるんです...」
ビ「なんだ？」
貴「剣を...教えてください....」
ビ「お前は戦わなくていいんだぞ？」
貴「強く....なりたい....」
ビ「.......決めたんだな？」
貴「はい。」
ビ「いい顔だな。オヤジには言ったのか?」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
貴「明日....一週間が終わる...だから....その時に...言います....」
ビ「おれは厳しいぞ?」
貴「覚悟は...できてます....」
ビ「よし、まずはお前の武器選びだな。」
倉庫に着いた二人は数多くなる武器の中から選んでいたが、どれもピタッとはまるものがない。諦めかけたその時だった。
貴「これ....好き...」
ビ「短刀か？武器にしては小柄だが、スピードと覇気を鍛えれば立派に戦えるぞ。」
貴「覇気....」
ビ「がんばろうな。」
貴「はい！」
生まれて初めてAの中に「生きていきたい」という思いが芽生え始めた瞬間だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 402人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞姫(プロフ) - カルラさん» コメントありがとうございます! 更新できそうなので少しお待ちください！ (1月3日 1時) (
レス) id: 22ae86394b (このIDを非表示/違反報告)
カルラ(プロフ) - めっちゃおもしろいです。更新できたら頑張ってみてください、後ドレスローザ偏までやってる夢小説はじめてみました。 (11月17日 8時) (レス) @page36 id: 2e60e76d28 (このIDを非表示/違反報告)
舞姫(プロフ) - 箱さん» コメントありがとうございます、頑張ります！ (2023年2月23日 20時) (レス) id: 1e309c5213 (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月20日 18時) (レス) @page23 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
舞姫(プロフ) - 紫月天音さん» コメントありがとうございます！私も幸せルートを目指してます！更新頑張ります！ (2022年10月16日 16時) (レス) id: 1e309c5213 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：舞姫 | 作成日時：2022年4月7日 17時
