"死"と"生"の境目にいる私。

繋がる END ページ37

体の痛みを感じ、暗闇の世界から目を覚ました。

ゆっくり目を開き、瞬きをする。




...あれ、私。









「...A?」







隣から私の名前を呼ぶ声が聞こえた。


この聞き覚えのある声はきっと彼だ。







「出久...」







同じように私も出久を呼んだ瞬間、彼は瞳から大量の雫を流して私を抱きしめた。


腹の痛みより、嬉しさが上回り私も抱きしめ返す。






「ｯ...」








あぁ、貴方はどこまで私を驚かせれば済むのよ...。









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__シロ...。



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シロside





「あーあ、こりゃ上司に怒られるな」






俺はAの記憶を消さないまま、あの世に返しちまった。



あいつの案内してくれた街を1人歩いていると
見覚えのある奴らを見つけた。



だが話しかけない、だって生きてる奴だし聞こえるわけがねぇしな。



横切って、俺は真っ直ぐ進んでいく。









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「ｯ...」




「ん?どうした」




「今、将太くんが近くにいた気がして...気のせいよね!」




「いや、言えんかったけど俺もそんな気がした...」





「ママ達!早くこっち行きたい!」









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随分時がたったもんだ。


なぁ、友梨香、健太?






結婚、おめでとう。









《"死"と"生"の境目にいる私。》END

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