＿6 ページ7
·
＿＿岸
＿＿＿prrrrrr
＿＿＿ただ今電話に出ることができません
岸「··············はあ、」
真っ暗になった画面にうつる自分の顔が酷すぎて
思わずまたため息をつく
"＿＿＿＿別れた"
紫耀から告げられた酷く信じ難い真実
あの場ではすんなり理解したみたいに振舞ったけど
岸「·············ｯｯ、なんだこれｯ、」
紫耀と別れて1人になった瞬間、
とめどなく溢れてきた涙に自分でも驚きを隠せない
なんでだよ·······
なんでだよA、
先月久しぶりに会った時だって
"『来週ね！久しぶりに紫耀とドライブいくの！』"
って、思わず惹かれそうになるほどの笑顔で
キラキラした目で言っていたのに
なにがそんな決断をせざるを得なくなったんだよ·····
岸「···········たのむｯ、」
＿＿prrrrrr
もう一度通話ボタンを押しても
＿＿＿＿ただ今電話に出ることができません
無機質なアナウンスが流れるだけ
岸「···········なんで、、なんでだよAｯ、」
いくら嘆いても
どれだけ理由を探しても
残ったのは2人が別れたという真実だけだった
·
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作者名：木苺 | 作成日時：2023年1月25日 23時
