ワガママ (ページ25)

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＿＿海人

マネ「平野さん、20分後移動です」

「了解です」

海「·····ねね、しょお？」

「ん？」

海「····あの、さ、最近急に仕事の量増えたよね？」

「あー、ね？有難いよな」

違うよ紫耀。そういうこと言いたいんじゃなくて。

ツアー後、目に見えて分かるほど紫耀の個人の仕事量が増加した

それも休みなんて1ミリもないほどに

どうしたの紫耀、

最近は心から笑うこと増えたのに

目を腫らして現場に入ってくることも無くなったのに

なにかあったの、

「じゃあ、おつかれー」

海「·····うん！おつかれ」

廉「おつー」

閉まった扉をただじっと見つめるしか出来なかった

廉「·······なんか、紫耀、やばくね？」

海「·········え、」

神「·········なにが？」

岸「···········」

廉「いや、気づいとるやろ。現に海人もさっき話しとったし」

神「······聞いたところで話してくれないよ」

シンっと静まり返った楽屋

口を開いたのは廉だった

その内容はまさに考えていたことで思わず言葉が出なかった

廉は平然とスマホをいじっているようで声は驚くほど低く、

じんは真っ直ぐ廉を見据えて、岸くんはただ一点を見つめてる

様子からして一目瞭然だった

あ、みんなやっぱ気づいてたんだ

でもどう声をかければいいのか

なにをしてあげればいいのか分からなかったんだ

じんの言う通りなにかいっても

「大丈夫だよ」って返されるだけ

滅多に本音を言わない紫耀だからこそ溜め込みやすい

だから、あの時

目を真っ赤にして、みだれた髪のまま俺達の前に現れたとき相当驚いて、それこそ何も出来なくて·······

1人悶々と考えていると

廉「··········なあ、ちょっとええ？」

神「·········なに？」

海「······」

岸「·····」

再び話し出した廉

先程とは違って俺達3人をしっかり見ていた

その目は鋭くて、なのに少し揺れていて

そして、小さく息を吐いた後

廉「···········ライブ、来てた、A、」

岸「·····················は、、？」

震える声でそう呟かれた

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木苺🍓です！
沢山の方に読んでいただいてとても嬉しいです！
なるべくリアルに沿っていきますが、多少の出来事と年のズレなどはご了承ください。最後までお願いします！