RMPGの愛すべきポンコツ！

vol.261 カフェラテパイセン☕ ページ19

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2021年 9月5日

普段はイヤホンをつけて音楽に浸ったり、周りの景色を流し見しながら歩いていることが多いんだけど、たまたまイヤホンを忘れた今日はいつにも増してぼけーっとしていたと思う。
だから、自分の名前を呼ぶ声にもギリギリまで気付けずに、無駄にびっくりすることになった。


「Aー！」
「うわあっ！！っくりしたあ！！！…なにしてんですか北人さん」
「うわっ機嫌わるー、寝起き？」
「女の子にそんなこと言わない！寝起きだけども！絶対今のは北人さんが悪いすよ！」
「ごめんごめん、あ、前髪ちょっと切った？」
「いや切ったけど先週とかですよ？」
「えーなんだよー」


朝の割にはテンションの高い北人さんの襲撃に合い、事務所まで一緒に行くハメになった。
後ろから急に肩を押されて心臓が飛び出るかと思ったら、今度はキャップを被った頭をぐりぐりと押し付けてくる。
可愛い顔してますけど、あなたもういい大人ですよね先輩。


「そういえば、こっちの道じゃ誰とも会ったことないのに、超偶然ですね！」
「いや俺Aのゼンリー見てるし」
「えっ」
「Aのゼンリー見ながら追いかけてきた」
「いやそれガチなやつ！！暇すぎでしょ！！！いやあなた忙しいですよね！？そんなことしてる場合じゃないでしょ！！！」


某位置情報アプリは、ランペの中でもミーハー組の間で一時期流行ったやつだ。
みんなが騒いでる時に、私も流れで入れられた。
このアプリ、遠征先とかで見ると意外と面白かったりするけど、あんまり気にして開かなかったから気付かなかった。
逆に自分が見られているパターンもあったらしい。
ちなみに壱馬さんは入れてなかった気がする。
あの人とそんなもの繋がったらと思うと背筋が凍る。

えへへ〜と何故か照れたように笑う北人さんには、絶対何も通じてない。
何だこの人、不屈の精神すぎる。
いやいや、翔吾さんもよもやそういう意味で言ったんじゃないだろうけど…。


「せっかくAにもコーヒー買ってきたのにー」
「でたコーヒー男！！甘いやつ！？」
「あまいやつ」
「絶対美味しいやつだあ！北人さんもしかしてやっぱり暇なんですか？」
「違うし〜、俺もAを餌付けしようと思ったんだもん」
「なんすかその正直すぎる意見…」



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