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想像しなかったと言ったら嘘になる。
むしろ想像のど真ん中ドンピシャだけれども、せめて現実逃避する時間くらい欲しかった。
と言ってもこれは願望であるので、現実の、忠実で可愛い後輩の私はすぐに玄関へ向かい扉を開けた。
やっぱりそこにはいつものブラックコーデ壱馬さんが当然のように立っていた。
いやなんでやねん。
「お、おはようございます…」
「もう昼やろ。ん」
「うわ〜美味しそうお寿司!!!て、ハッ!また甘やかされている!?数分前まで酵素ドリンクとか言ってたのに、うう…」
「いや俺のやし」
「えっ今差し出しましたよね!?あれ!?」
「嫌なら無理にとは言わんけど」
「うっ………もしかして壱馬さんて、私のこと肥えさせていつか食べようとしてます?」
「…まあ、そりゃあいつかはな」
「やっぱり〜!!!お、美味しく無いですよ私!」
「…ほんまに愛すべきアホやな」
「あれ今ポンコツですらなかった言葉が聞こえた気がする、あれ」
堂々と捕食宣言をされながらも、気付けば壱馬さんを招き入れていて、気付けばお茶をお出ししていて、気付けば買ってきてもらったお寿司をセッティングしていた。
…壱馬さんの手法が、怖い。とても。
そういえば、お寿司が美味しいから忘れかけていたけど、壱馬さん訪ねてきてくれたの何の用事だったんだろう。
「いや特に」
「えっ」
「明日ミーグリやし、朝起こしてタクシーここで一旦止めてって手間を考えたら泊まってった方がええかなと思って。暇やし」
「ええ〜!!!明日の面倒まで見る前提でいらっしゃってる!だと!?」
「明日朝早いで、最近遅いこと多かったやろ。起きれるん?」
「とても……自信がない……」
「俺ベッドでもええよ」
「すごいVIPな客人すね…」
「冗談やん」
「いや聞こえないんすよ!」
そんなこんなでよく見たらしっかり大きいカバンを手にしていた壱馬さんが、私が明日の仕事寝坊防止の為にお泊まりしてくださることになった。
いやこんなんブログに書けないすよ!!!!色んな意味で!!!!
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も。(プロフ) - 美紀さん» コメント、お心遣いありがとうございます!🥲🙏🏻✨暫くは毎日更新していきますので、良ければお付き合いください!✨ (2021年10月2日 14時) (レス) id: 0f1c4a8bf0 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - ランぺ大好きです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年10月2日 10時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:も。 | 作成日時:2021年10月1日 22時