ブルースター

anan 2 ページ23

: 樹 side







楽屋を開けると、陸さん健太さん北人さんが上の空で黙り込んでいた。



あ〜、またAを翔平とまこっちゃんに取られたんだなあとスルーしようとすると、






北人 「樹、どうなってんの…」









樹 「え、なんすか？」






これ、と差し出されたのはAと壱馬さんのいわゆるベッドシーンってやつ。









樹 「え、？」









健太 「健太のAいつからこんなに色気纏うようになったの！？樹なんか変なこと教えた！？」









陸 「エ ろすぎでしょ…下着姿とか世に出しちゃいけないやつじゃん！うちの姫だよ！？」









北人 「俺のAだったのに…大人になっちゃった純粋なAが壱馬によって汚されちゃったよ…」









樹 「マジか…」




これはさすがの俺でもくる。


色気しかないし、男として何も感じないわけが無い。









山 「うわ、何この雰囲気、もしかして雑誌見た感じ？あれはダメだよね」









慎 「壱馬さん撮るなんて一言も言ってなかったのに…。それにしても、Aさんエ ろすぎですよね」





みんながAと壱馬の雑誌の話題で持ち切りだった。







楽屋には当の本人2人だけが来ていない。









北人 「来たら絶対怒ってやる！！！」






ちょうどその時ドアが開いた



北人 「A、壱馬！！！聞いてない！！！！」









陸 「壱馬これはダメ！！！ほんとに手出てないよね！？」









壱馬 「出してないですって！！」









『う、みんな見たんですか…恥ずかしい…』




俺の方をちらっと確認してきたA。









樹 「今回のは許せないかな」









『壱馬さんとこれはほんとに恥ずかしかったの！！！
壱馬さんにも申し訳なくて…

私には樹だけ！！樹とならいくらでも撮るよ…？』






どんなに色気を纏ってもAはAだった。



北人 「今度撮影する時はちゃんと言ってからにしてね？」









『はい、北人さん大好き…』









北人 「俺も！！！」

北人さん単純だなあと思って眺めていたら壱馬さんに話しかけられた。








壱馬 「ごめんなあ、樹」









樹 「色気引き出しすぎですよ…」









壱馬 「かなりいい女やったで」



ニヤニヤしてる壱馬さんをみて、こっちまでにやけそうだった。


とりあえず、Aは後で説教。

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