いつメン

≫慎 女の子の日 ページ40

やって来てしまった‥月一のアレ


私は一日目腹痛になるタイプで、結構辛い。


今月はタイミングよくオフの日とかぶったから一日部屋で過ごせる。


それに私はあまり周りに体調が良くないことを知られたくないから、メンバーがそれぞれ出掛けるオフの日はありがたい。


皆と一緒にご飯を食べて、それぞれ準備したり出掛けていく中、飲み物だけもって部屋に戻る。


薬を飲んだ時、ノックが聞こえて、まこっちゃんが入ってきた。


『どうかした？』


慎「A体調悪い？」


バレた‥


何でかわからないけど、いつもと同じように振る舞っていても、体調が良くない時は絶対まこっちゃんにバレてしまう。


『いや‥大丈夫だよ？』


慎「俺は誤魔化せないよ？」


『まこっちゃん‥』


慎「年下だけど、辛いときは頼ったり甘えてくれる方が嬉しい」


『‥うん。いつもの腹痛だから治まれば大丈夫』


まこっちゃんは、私のベッドに座って壁にもたれ、私を見た。


慎「はい、ここ座って」


言われた通りまこっちゃんの足の間に座ると、毛布をかけてくれた。


まこっちゃんはいつも体調が悪いとき側にいてくれて、お腹が痛いときはあたためてくれる。


一人でいるときよりもまこっちゃんといるときの方が痛みが和らぐ気がするから不思議。


慎「辛い？」


『平気だよ』


慎「じゃあ、一緒に動画見よ」


まこっちゃんといろいろな動画を見て、ランぺのMVを見た。


『このまこっちゃんかっこいいよね‥』


慎「こんな感じの方が好き？」


『別にそういう感じじゃなくて‥何て言うか、純粋に似合ってるなぁ！って思うの(笑)』


慎「髪上げてるのと下ろしてるのどっちが好き？」


『うーん‥上げてるのもかっこいいし好きだけど、まこっちゃんのイメージは下ろしてる方が強いかな』


しばらくまこっちゃんと話していたけど、一緒にいて気が緩んでいるのか薬が効いて眠くなってきた。


慎「‥眠い？」


『‥うん。眠くなってきたかも‥』


まこっちゃんの胸にもたれて、必死に答えた。


慎「寝ていいよ」


『でも、まだまこっちゃんに甘えときたい‥』


慎「ずっといるから」


『うん‥じゃあ、少しだけ寝るね』


その言葉を最後に眠ってしまった。


私が起きると眠っていたまこっちゃんも起きた。


慎「A‥体調大丈夫‥？」


『うん、治まったみたい。ありがと』


まだ眠そうなのに心配してくれるのが可愛いかった。


年下だけど、すごく頼りになる優しい人。

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