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#8 Makoto side ページ10

慎side



この学校で絶対的王者として過ごせるのは

100%壱馬さんのおかげだ



僕自身もともとこの制度を受ける側の人間で

暴力なんて日常茶飯事だった



壱馬さんは僕が絶対的王者になる前から
優しくしてくれて

気づけば壱馬さんと同じ絶対的王者に
なっていた



壱馬『......』



だから今 正直胸が痛い

あんなにも怖い壱馬さん 見たくない



僕が知ってる壱馬さんは優しくて強くて
お兄さんみたいな人だから....




慎『壱馬さん...』

壱馬『なんや慎....戻ってたんか』



でも多分それは壱馬さんにも伝わってる

だから今壱馬さんは僕の顔を見ようとしない






.





.






結局女子生徒が全て運び終わったのは
休み時間が終わるギリギリの時間だった





壱馬『次お前こんなマネしたら

こんだけじゃすまんからな』

陸『戻ろっか』

『ありがとうございました』



僕は教室から出て行った壱馬さんを
追いかけて腕をつかんでいた

自分でも理由はわからないけど....



壱馬『どないしたん...慎』

慎『え、あっ.....




.....






壱馬さんから見て...僕はまだ弱いですか...?』



そう言うと壱馬さんは僕が掴んでいた腕とは
違う方の手で僕の腕を掴んで歩きだした


少し離れた階段の段に腰かけると

僕もその隣に座った



壱馬『昔のこと、また思い出したんか?』

慎『......




あいつらは....今の僕を見てどう思うか
たまに考えるんです


あの時と同じように笑いものに
するのかなって....』

壱馬『慎....』



僕を見つめる壱馬さんの目は

気づけばいつもの優しい眼に戻っていた


でもなぜか壱馬さんの目を見れずに
そらしてしまう



壱馬『周りが何を言おうと慎は慎やろ

たとえ弱かろうがなんやろうが
俺は今の慎が好きや


慎はなんも気にせえへんくてもええよ』

慎『壱馬さん....』

壱馬『俺もお前も昔は逆の立場におった
人間や

何度も死のうって思ったし逃げたくもなった
けどそれやからこそ違えずにおれるんや


でもそれを思っとるのは俺らだけやない
やからこうやって過ごしとるんやろ?

違うか?』



壱馬さんの言葉すべてが心の奥にに強く残った



慎『...はい^^』

壱馬『不器用丸出しやけど

慎は笑っとる方が俺は好きやで』

慎『壱馬さんもです』

壱馬『....せやな笑』





そう言って笑った壱馬さんは

僕が知ってる、僕が大好きな壱馬さんだった





.

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misakiiii0422(プロフ) - 続き楽しみに待っています。これからも頑張ってください。 (2019年3月21日 13時) (レス) id: b94b2029f8 (このIDを非表示/違反報告)
怜愛(プロフ) - 帰ってくるの待ってました!応援してます! (2019年3月13日 21時) (レス) id: e361b3196c (このIDを非表示/違反報告)
いるみ84(プロフ) - 続きみたいです!更新待ってます。 (2019年3月11日 19時) (レス) id: 22469cba5a (このIDを非表示/違反報告)
小田島陸 - 壱馬、どうなっちゃうんですか?というか、まこっちゃんは?更新待ってます (2018年9月14日 21時) (レス) id: 5915d49ecb (このIDを非表示/違反報告)
みか(プロフ) - 続き見たいです! (2017年11月20日 0時) (レス) id: 3e5601ce73 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ch.08 | 作成日時:2017年5月8日 7時

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