絶対的王者【RAMPAGE】

#20 Hokuto side ページ22

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翔吾『壱馬しっかりせぇ！

気にしたら相手の思うツボや言うたんは
壱馬やろ!?』

壱馬『...』



滅多に見せない壱馬の動揺した姿

翔吾が必死に声をかけてもその声は
壱馬に届いていない


そんな壱馬を見て僕もどうすればいいか
わからなくなっていた


北人『かずm『壱馬』

?『気にすることねぇよ あんなの

こっち来い』

壱馬『....



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臣先生...』

広臣『お前ら俺がここに戻ってくるまでに
これを消さなければどうなるかわかってるよな


全員まとめて退学にしてもいいんだけど?
それとも何?訴えられたい?



ﾊｯ マジでやることガキだな』



そう言って壱馬の肩を抱いてそのまま
どこかへ行ってしまった

突然現れた人に僕も翔吾も驚きと困惑を
隠せなかった



翔吾『北人あの人誰や...?』

北人『わからない...

けど壱馬の知り合いみたい』




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壱馬side



臣先生に連れられて来たのは保健室で
部屋に置かれとるソファに座らされた


広臣『どう?少しは落ち着いた?』

壱馬『...』

広臣『まぁ無理もねぇよ

ずっと我慢してきたもんな ほら』


臣先生に渡されたマグカップには
ホットミルクが入っとって

何も変わってへん臣先生に
自然と頬が緩んどった


広臣『ようやく笑った

ずっと落ち込んでるから笑い方忘れたのかと
思った笑』

壱馬『すみません...』

広臣『その捨てられた子犬みたいな顔すんな

ﾎﾞｿｯ ただでさえ元々子犬顔なのに』


臣先生は俺にデコピンをくらわすと
楽しそうな笑顔を見せた

まぁ最後になんか言うとったのが気になって
しょうがないねんけど


広臣『俺ずっと非常勤だったけど啓司さんと
交代で常勤に変わったから

なんかあったらここに来い わかったな?』
壱馬『でも『壱馬』

広臣『お前はもっと人に頼るということを知ろ

頼られるだけが全てじゃねぇよ』

壱馬『...』

広臣『まぁまだガキにはわかんねぇか笑』


そう言ってまた同じ場所にデコピンをする
臣先生


でもその表情は楽しそうではなくて
どこか訴えるような目つきやった




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