成功している限り？ ページ25
「ロマネの六四年ものです」
「善いのかえ？秘蔵の品じゃろ？」
「今日よりも、こいつを開けるのに相応しい日があるってのかい？姐さん」
森がグラスを掲げた。
「勝利に」
中也と尾崎もグラスを持ち上げる。
そして三人同時にグラスに口をつけた。
「これは美味い」
森が感心したように云った。
「首領、芥川の処罰は如何します？」
中也がふと訊いた。
だが、森は不思議そうに答えた。
「処罰？彼は今回の成功の功労者だ
芥川君は昔からそうだよ
独走し、破壊し、結果最大の貢献をする
彼なりの嗅覚だろうね
…成功している限り、処罰は無い
問題は…Aちゃんだ」
中也の肩がピクリと揺れる。
「彼女はポートマフィアの任務を放棄し、探偵社に協力して、街を救った
一番の問題点は、それを独断で成した事だ」
「…ですが、その話でいくと、Aの独断行為は成功を収めたので処罰は無いのでは？」
中也がゆっくり訊いた。
「それが、前線の話であれば、だよ
Aちゃんは今回裏方として太宰君と共に行動していた
つまり、それを知らないポートマフィアの構成員達は単純に、Aちゃんが組織を裏切ったと考えるだろうね」
「だから、組織の連中から身を追われるだろう、と？」
「そういう事だ」
森は哀しい顔をしていた。
尾崎はAのした行動に得心がいっているのか、何も口を挟まない。
中也はAをこの上なく心配していた。
「処で、紅葉君
探偵社に囚われた時、何故逃げなかったのかね？
君なら脱出は容易だったろう」
「何故かのぅ…」
紅葉はその質問に微動だもせず、髪を揺らした。
「茶が旨かったからかのぅ」
尾崎は太宰と交わした会話を思い出した。
「太宰は今回の結末まで凡て見えておった
…恐ろしい男じゃ」
中也は怪訝そうな顔をした。
「紅葉君、君は強い
君が大切にしていた鏡花君が居なくなった今、もし君がポートマフィアを去る気なら追うのは難しいだろうな」
「無論じゃ
じゃが生憎と、頼りない首領が組織を立て直す手伝いがあるでのう」
尾崎がそう言うと、森は口元を弛めた。
「嬉しい話だが、私の守備範囲は十二歳以下だよ？」
「黙れ、口を縫い合わすぞ？」
その会話を聞いているのかいないのか、お酒に弱い中也は早々と酔った。
「だざい〜〜！次は絶ってぇ死なす！！！」
魔人は既に動いている→←若し今日この荷物を降ろして善いのなら
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かなこ - 中也❤愛してるぅ (2021年11月19日 14時) (
レス) @page3 id: 84f9a9af20 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - RENKAさん» 本当ですか！！めっちゃ嬉しいです〜♡ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします♡ (2021年11月7日 14時) (レス) id: 008ae2747a (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - 最初から見させていただいてます！読みやすくて面白くて最高です！ (2021年11月7日 1時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - あいでっとさん» コメントありがとうございます！シリーズ3の話がいっぱいになりましたらこちらに移行しますね！もう少しシリーズ3をお楽しみ下さいませ！ (2021年8月23日 17時) (レス) id: 008ae2747a (このIDを非表示/違反報告)
あいでっと(プロフ) - 早く見たい…← (2021年8月23日 17時) (レス) id: 81182bc18e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：myu | 作成日時：2021年8月23日 13時
