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A3.プレゼント ページ31

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「ねぇ、Aちゃん虫さんの誕生日お祝いしたの?」
「え?」

たいちゃんが撮影を終えるのを待っていると、同じくリビングにいたゆめまるさんがそう聞いてきた。

「たいちゃんのお誕生日っていつですか」
「今日だけど」
「知らなかった」

それまで読んでいたはじめの一歩なんてどうでもよくなるくらい、絶望する。やばい、お誕生日の話とかしたことないや、そういえば。

「Aなにも用意しとらんの?」

編集をしていたとしみつさんに声をかけられる。ゆっくりと頷くと、「いい案がある」ととしみつさんは言った。




「としみつくん。僕のAちゃん知らない」

撮影を終えて部屋に戻ると、待っているはずのAがいなかった。同じ部屋にいたのは、としみつ、ゆめまる、御曹司。一番Aにちょっかいをかけそうなのは、紛れもなくこいつだ。

「自分のものくらい自分で探せよ」

はぁ。やっぱりこいつ何かしたな。そう思ってリビングを出て、トイレを開けたりしたけど、答えは案外すぐ見つかった。てつやの部屋のベッドで、両腕を赤いリボンで縛られたAが、瞳を潤ませてこっちを見ている。

「あらまぁ。何してんのこんなとこで」
「たいちゃん」

まるで簡易包装されたAをぎゅっと抱きしめる。としみつ、僕のAをこんな可愛くラッピングしやがって。

「お誕生日なんて知らなかった」
「言わなかったね」
「だから、Aをプレゼントするの」
「としみつの入れ知恵?」
「…そうだけど」

そのまま、抵抗できないAを優しく押し倒す。優しくキスを落とすと、Aはくすぐったそうに身をよじらせた。頰、おでこ、鼻に僕の唇を押し当てていく。

「…いいの?」

少し含みを持たせた質問をすると、Aは察したのか、顔を真っ赤にしてこくりと頷いた。

「じゃあ、帰る準備しないと」
「うん、でも、待って もう少しこのまま…」

Aが縛られているのをいいことに、首元に顔を埋める。唇を掠めながら、Aの甘ったるい香水の匂いを感じている。

「ひゃ」

そのままAのスカートから伸びる太ももに手を這わせたら、Aは抵抗するように足をびくつかせた。

「可愛い」

もう我慢できなくて、もっと深くキスをしようとAの顔を見つめるーーーーー。

「ちょ、こんなとこで何やってるのアナタたち」

その刹那、部屋の主が邪魔するようにやってきてしまった。続きはあとでしよう、ね。





お誕生日おめでとう、むしさん


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遥乃。(プロフ) - miさん» いえいえ! 首を長ーくして待ってます! (2018年11月8日 0時) (レス) id: fb9388dbfe (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 遥乃。さん» 優しいお言葉ありがとうございます(T_T)自分のペースで更新していきます〜 (2018年11月7日 9時) (レス) id: 1f8135c296 (このIDを非表示/違反報告)
遥乃。(プロフ) - まぁ、盗作は論外ですが。 (2018年11月6日 1時) (レス) id: fb9388dbfe (このIDを非表示/違反報告)
遥乃。(プロフ) - miさん» 遅れるも何も、好きな小説を好きな時に好きなように書くサイトなんですから、気にしちゃダメですよーw 実際の小説家たちみたいに締め切り日があるわけでもないし。 (2018年11月6日 1時) (レス) id: fb9388dbfe (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 遥乃。さん» 遅れて本当にごめんなさい!待っててくださると嬉しいです〜〜!! (2018年11月4日 21時) (レス) id: 1f8135c296 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未詞 | 作成日時:2018年6月25日 16時

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