ずっと、一緒 ページ21
木兎side
_________
『一人にしないで、木兎…!』
しないよ、俺は
ずっとお前の側にいてやる!って言っただろ!
『…友達に、今なら戻れるよ木兎。』
……そうだな
俺たちには、それが一番似合ってる
でも、俺はずっと好きだったよ
________
間宮「……先輩……木兎先輩?」
木兎「…んぁ?あ、ごめんなに!?」
間宮「…考え事ですか?」
“ 深刻そうでした、” と玲ちゃんに心配そうな顔までさせちゃった
木兎「いや、何もない!勉強見てくれてるのにごめんな!」
昔のこと思い出してただけなんだけど
そんな深刻そうな顔しちゃうくらい、
何も俺、忘れられてねぇんだなぁ
木兎「……あ、そう言えば、Aのやつ無事アカーシのえっちな本見つけられたかな!?」
間宮「はぁ…またそんなバカなこと頼んで…」
話題を変えれば、玲ちゃんは呆れた顔で笑ってくれた
最近よく笑ってくれるようになったなぁ、なんて思っていると、玲ちゃんは俺に聞きたいことがある、と言った
間宮「A先輩って、昔頭良かったりしました?」
木兎「ん?Aが?」
間宮「はい。……最近気づいたんですけど、A先輩の解答用紙、なんかおかしいんです。」
“ わざと間違えてるような答え方で…”
そう聞いた時、一瞬昔の記憶が鮮明になった気がした
木兎「……確か、一年の頃Aは進学クラスで、補習なんて一回も来たことなかったような…?」
Aは暴行事件以来、他の部員がいなくて俺ら男バレの一年と一緒に練習してたんだけど、
あれ、その時からだ……
Aが急に赤点ばっか取り出して、俺みたいに先生に目をつけられるような性格になったのは。
初めてAが補習に来た時、先生が驚いてたっけ
俺たちが一緒に体育館に行かなかった日はなくて
帰りも家まで一緒に帰って
先生にもよく追っかけ回されてて
恋愛も、色々あった
……ずっと、ずっと、アイツは寂しかったんだ
あの頃の記憶が鮮明すぎるほど戻ってきて、よく考えればあんなに俺に助けを求めていたAを助けられなくて、
今になって悔しくなった
そんな俺を見て、寂しそうな顔をする玲ちゃんにも気づかなかった
_________________
木兎こんなシリアスなこと言わない!とか、解釈違いだったらすみません…
1268人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (9月15日 10時) (レス) @page47 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 二年ぶりに見たらめちゃくちゃヤバい。尊いなんてものじゃない…これは神だ (8月4日 5時) (レス) @page46 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 1話1話の内容が読み応え(濃くて)があって、読んでいると時間を忘れる作品でした!更新頑張ってください(ケラッ (2021年8月13日 0時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ(プロフ) - 続きを!!!!!! めっちゃ好きです!! (2021年5月30日 21時) (レス) id: fc15dafcd2 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 凄く面白いですよ!シリアスと朝比奈ちゃんの無邪気なところの切り替えが、凄く好きです。更新、辞めないで欲しいです。 (2021年2月8日 18時) (レス) id: 4a6264c39b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りかこ x他1人 | 作成日時:2020年8月29日 19時