赤葦京治誕生祭2020《2》 ページ14
Aside
A「バレーしたい…学校行きたい…」
フラフラする頭を枕に預けて、天井をボーッと見つめる
1日でもバレーができない日があるなんてあり得ないし、学校でみんなと喋りたい
A「アカーシとだって……」
今日はアカーシの誕生日で、木兎や玲、部員たちと一週間も前から顔にケーキを投げたり、部室を飾りつけたり、
色々なことしよう、って話し合ってきたのに…
大事な後輩の誕生日を私のせいで、って考えたら涙が出てきた
すると、枕元に置いてあったスマホのバイブ音がなった
赤葦体調大丈夫ですか?
アカーシからだ…
やばい、涙で滲んで文字が打てない…
Aだいじゃあぶ
赤葦全然大丈夫じゃないですね…
Aえ!! 大蛇ウブ!!
赤葦……電話してもいいですか?
A「……はっ？！電話？！」
私が唖然としていると、すぐにアカーシは電話をかけてくる
A「……も、もしもし…？」
『……Aさん？今、大丈夫でした？』
うわっ、いつもより声低い
そんな赤葦の声が心地よくて安心してしまう
A「大丈夫だよ。どした？」
『いや、体調大丈夫かなって思っただけ……なのは、嘘で。』
A「……ん？」
『Aさんの家の前まで来てるんですけど、』
A「ええっ！？」
私が急いで窓を開けようとすると、アカーシの焦ったような声が聞こえる
『風邪長引くと困るんで、カーテンだけ開けて下さい。無事かどうか確認に来ただけなんで。』
アカーシに言われた通りにカーテンだけゆっくり開けると、外で鼻を真っ赤にしたアカーシが優しく笑っていた
『……ん、元気そうで安心しました。早く寝て下さいね。』
アカーシは私に控えめに手を振ると、来た道を戻るように背を向けようとする
まって、
私まだ何もアカーシに言ってないし
そんな悲しそうな顔されたら、こっちが泣きそうになる
そう思ったら、勝手に体が動いてて、
A「アカーシ！！！！！」
窓を思いっきり開けて、近所迷惑とか夜とか考えないで叫んでた
アカーシもびっくりした顔して目を見開いてて
A「アカーシ…行かないで……」
赤葦「っ……」
情けない声しか出てこない
勝手に涙も溢れてくる
でも、今日だけはそんな顔させたくなかったの
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (9月15日 10時) (
レス) @page47 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 二年ぶりに見たらめちゃくちゃヤバい。尊いなんてものじゃない…これは神だ (8月4日 5時) (レス) @page46 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 1話1話の内容が読み応え(濃くて)があって、読んでいると時間を忘れる作品でした！更新頑張ってください（ｹﾗｯ (2021年8月13日 0時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ(プロフ) - 続きを！！！！！！ めっちゃ好きです！！ (2021年5月30日 21時) (レス) id: fc15dafcd2 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 凄く面白いですよ！シリアスと朝比奈ちゃんの無邪気なところの切り替えが、凄く好きです。更新、辞めないで欲しいです。 (2021年2月8日 18時) (レス) id: 4a6264c39b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りかこ x他1人 | 作成日時：2020年8月29日 19時
