吉野順平ガチ勢が原作をぶっ壊す話2

今更だけどこの世界の人って美形多いよね ページ6

京都校の長い廊下や屋根をまるで忍者のように駆ける人物が二人

片方は死にものぐるいといった様子で

片方はまるで青春の砂浜を走るような笑顔で

通常なら考えられないほどの速度で走り続けていた


『だーかーらー！！その師匠ってのやめてくれない？！ボク順平以外に抱きつかれるとか死んでも嫌なんですけど！！』

｢冷たいこと言うなよ師匠！俺に恋愛のなんとやらを教えてくれただろ？？｣

『君が聞いてきたから仕方なくね！！？』


拝啓、順平へ

ボクは今筋肉ダルマに追いかけられています

師匠とか言われて抱きつかれそうになりました

そっちは元気にしていますでしょうか

とりあえず五条は処刑しますね

Aより


『ちょっ！もう！無理！足が無理！！こんの体力お化け！！！』

｢煩いと思ったら東堂くんか…で、そっちの人は誰？｣


ふと風が髪を揺らし、箒に乗った少女がボクの前に現れる

変わった髪の結び方をしたその子はただ悠々と空を飛びながらボクらの様子を見ていた

確かこんな子も居たなァ京都校！

なんだっけ、東村苺？(全部違う)


『お騒がせしてごめんね！！！ちょっと後ろの筋肉ダル(( 東堂くんとやらに追いかけられててさ！何とか出来ないかな！？！？』

｢つれないこと言うなよ師匠〜！！！｣

｢……さっき歌姫先生が東京校の子が1人来るって言ってたけど…君のことだったんだ｣


可愛い声で溜息をつき、その子は東堂くんと呼ばれた人物の方へと箒を動かすと

上空から声をかけた


｢東堂くん、追いかけっこしてる最中に悪いんだけど東堂くんに任務頼みたいって歌姫先生が呼んでたよ｣

｢任務か、なら仕方ないな……また会おうぜ師匠！！今度はプロポーズの仕方を教えてくれ！！｣

『二度と話したくないよ！！！！』


魔女っ子ちゃんの言葉に東堂くんは体の向きを変えて屋根を飛び降りると

風のような速さでどこかへと消えていく

ボクはその様を横目に、そのまま屋根の上に座り込んで息を吐き出した


『助かったよ……来てそうそうに好きなタイプ聞かれて告白済って言ったらあの様で…』

｢なるほどねぇ、にしてもあの東堂くんからあそこまで逃げ続けるって、可愛い顔してるのに凄い体力だね｣


魔女っ子ちゃんは箒から降りるとボクの横にたち、｢ピアス多いね｣なんて呑気な事を言う

状況からして京都校には暫く滞在することになりそうだし…

ここはひとつ…


『助けてくれたお礼がしたいんだけど…』


仲良しこよしでもしようか

お互い先行き不安しかないです！！→←ボクのタイプは黒髪色白式神使いの美少年だよ！！

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