吉野順平ガチ勢が原作をぶっ壊す話2

考えようとしなくてもふと思い浮かんでしまうようなアレ ページ28

順平side


｢吉野！そっち行ったぞ！｣

｢大丈夫！澱月！！｣


澱月の触手の数を減らし、強度と毒の強さを増す、刃のように尖ったそれを

伏黒くんによってこちらに追い立てられた呪霊に向けて突き刺した

即効性の毒にした為に呪霊は直ぐに祓い終える


｢吉野の技量なら大凡の3級の霊なら難なく祓えるな｣


呪霊を祓ったのを確認してか、伏黒くんが走りよってきてそう言う

ここ数日は何件かの任務をこなしているおかげか、澱月の扱い方も上手くなった気がする


｢難なくって程じゃないと思うけど…嬉しいかも｣

｢そのうち昇級されるだろ、帰って報告書書くぞ｣

｢うん、わかった｣


廃ビルから出れば補助監督の伊地知さんが乗った車があり

僕らはそれに乗り込む

だが僕はこの、車に乗って移動する何もしない短時間ですらも

何かをしていないと落ち着かない

いや、正確には…何かをしていないと考えてしまうと言った方がいい


｢吉野、最近任務と鍛錬を詰めすぎじゃないか？｣

｢えっ？あ、いや…全然大丈夫だよ、むしろ力が着いているのが目に見えて嬉しいし…｣

｢そうか……無理はするなよ｣

｢うん、ありがとう｣


伏黒くんはそう言ってた話すのをやめて車の外を見る

考えないようにしても思い起こされるのは京都でのこと


『《あんまりボクを大人扱いしないでよね》』



あれほどまでに大人っぽさを無くした彼を僕は知らない



｢吉野……？｣

｢へっ、な…なに？｣

｢本当に大丈夫か…？京都から帰ってきてから様子がおかしいが…｣

｢ほんとに大丈夫だから！｣


悩みが顔に出ていたのか、伏黒くんは心配げに僕を見る

しっかりしろ僕！あぁでも……やっぱりどうしても……


｢(家入先生に相談してみるか……？)｣


順平が悶々としている中、伏黒はそんなことを頭の隅で考えていた


※

※

※

｢ねぇ悠二くん｣

｢ん？どした順平｣

｢大人と子供の違いってなんなんだろう｣

｢えっ、順平まさか病んでる？｣

｢いや違うよ？！｣


夜の地下室、虎杖くんと夕食を食べてる最中にそう聞けば

虎杖くんは少し心配げにした後に首を捻る


｢ん〜なんだろうな、理性的な感じが強い人は大人っぽく見えるよな、ナナミンとか！｣

｢理性的…か…｣


でも、それってつまり……大人っぽさを無くしたAは…


｢順平熱でもある？今日は早く寝れば？｣

｢い、いや……そんなことは…ないはず…｣


結局順平はなかなか寝付けなかったとさ☆

もしかしなくてもボクってチート？→←五条先生なんてもん渡してくれてんだ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す