吉野順平ガチ勢が原作をぶっ壊す話【呪術廻戦】

愛ノ為無羅那ン斗遣楽 ページ10

｢Aくん、ちょっと染みるよ…｣


学校の保健室、保険医が不在なために順平くんに手当を受けていた

どうやら後頭部の皮膚も少し切れていたらしく、痛いなぁ…なんて思いながら

髪を撫でた時にヌルッとした時はさすがに寒気がした


『うんうん全然大丈v((…ッたァ？！うそうそ痛い痛い痛いッ』

｢ごっ、ごめんね…！でも消毒しないと傷が化膿するかもしれないからさ…｣

『じゃあ手握って…？そしたら頑張る……』


可愛い顔をできる限り利用してきゅるん、と上目遣いで彼を見遣れば

何かをこらえるように眉をひそめた後にそっと手を握ってくれる

へへへ推しのきゃわいいお手手だぜ今のうちに感触焼き付けとこ(最低)


｢はい、消毒終わったから手離すよ｣

『え』

｢包帯も撒かなきゃいけないから、ね？｣

『包帯だなんてそんな大袈裟な』

｢大袈裟なんかじゃないよ、顔だって…Aくんあれだけ喧嘩強いなら良けれたでしょ｣


順平くんの言葉にギクリと肩が跳ねる

この体はボクが転生する前までは相当の遊び人だったらしく

それなりに喧嘩もしていたせいか無意識に戦い方が分かっていた

その上この体、恐ろしく力が強い

いじめっ子達の拳を掌に受け止めて握りしめただけで相手の骨が軋む感覚がしたレベルだ


『……だって、1発くらい受けとかないと正当防衛になんないもん…』

｢……なんで、逃げなかったの｣


スルスルと巻かれていた包帯が結ばれると同時に後ろからそう声をかけられる

なんで、そう聞かれても、ボクが返せる言葉はおおよそ限られてくる

だからボクは特に何も考えず、ただはっきりと言いきった


『なんでって、好きな子が傷つくのみたくないし、好きな子守りたいって思うのは変な事？』

｢……僕達、まだ会ってから数日しか経ってないよね、それなのにそんな…｣

『ボクは吉野順平という一人の人間が好きなだけなんだ。好きになっちゃったんだから仕方ないよ』


順平くんの手が殴られた方の頬を撫でる

程よい体温のその手の心地良さに擦り寄れば、彼は少しばかり肩を跳ねさせた


｢僕も、Aくんも男だよ……？｣

『ふはっ、まだそんなこと言うの？ボクさっき吉野順平が好きだっていったんだよ、女だろうと男だろうと、人間じゃなかろうと多分ボクは君が好きなんだ』


これは恋なのか、友情なのか、はたまたもっと深くて甘い、愛なのか


それをボクらは、まだ知らない

甘くて深いモノ→←正当防衛って形だけでもやっぱ大事だよね

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