吉野順平ガチ勢が原作をぶっ壊す話【呪術廻戦】 (ページ6)

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オタクにとって朝は天敵であり宿敵ページ6

《ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ、ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ》

『あ"ー………、あ？』

鳴り響くチャイムの音で目が覚める

まだ眠気ではっきりとした考えが浮かばない中

おもむろに玄関へと足を運んだ

『ハイハイ、今出ますからちょっと待って…』

｢あっ、やっと出てきた……！Aくん！学校遅刻するよ？！｣

『あぁうん…学校ね……学校…ん？』

耳から飛び込んできた単語、声質

そして視界にうつるボクよりいくらか身長の低い可愛らしい顔の男の子

そこから考えられる情報、そして昨夜の会話

そう、あれは確か……メールに送られてきた…

『一緒に学校行くんだった……順平くんと…』

｢何黄昏てるの…？というかまさか寝てた？！｣

『うん、いや、あのマジでごめん土下座するから許して』

｢それよりも早く制服着て…あ〜…髪もボサボサだ…ちょっと家入るね？｣

『えっ、あ…ハイ』

早口で捲したてられ家に入ってくる彼の背中を見ていれば

｢見てないで早く！｣と言われてしまい慌てて自室へと足を運ぶ

高校に行かない期間がしばらくあったせいでこの体は完全に朝に弱い

そしてボク自身も朝が苦手だ

だからといって推しを待たせてしまうなんてなんという不覚、これは切腹だ切腹

まぁそんなことを考えていながらもズボンを履き、半袖のワイシャツに

ブラウンのベストというなかなかに優等生らしい服装に身を包めば

順平くんが洗面台のある方向から走ってきてボクの部屋の扉を開ける

｢Aくんヘアピンは？！｣

『あ、えっと、そこの引き出し』

｢じゃあ髪はやっておくからその間に持ち物の準備だけしておいて。ほら座って｣

『お、オカンだ…おかんがここにおる…』

｢いいから｣

大人しくベッドに座れば、順平くんが僕の横に立って髪をとかし始める

しばらくすればピンが髪に刺される感覚とともに順平くんの手が離れ

手鏡を渡される

｢はい、普段からこの髪型だから同じようにしたけど大丈夫？｣

『え、まってボク可愛い』

｢いいみたいだね、やばっ！あと10分しかない…！！Aくん早く！！｣

ベッドが立たされ勢いのまま家を出る

前を走る順平くんを見遣り、少し走るスピードを上げれば

今度はボクが前を走る形へと変わった

｢ちょっ…Aくん早…ッ｣

『朝の支度手伝ってくれたお礼ね』

｢え、うわっ？！｣

抱えあげた瞬間の軽さに一瞬戸惑うが

そのまま学校まで足を進める

校門に着く前に下ろしてあげたけどしばらく無視されました

ぴえん