吉野順平ガチ勢が原作をぶっ壊す話【呪術廻戦】 (ページ31)

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迫る絶望、襲う恐怖ページ31

順平side

何故か、寒気がして目が覚めた

学校に行かなくなってから随分と起きるのが遅くなっていたが

ボクが起きたその時間は、6時半頃であった

喉がかわいていたために水を飲もうと階段をおりてリビングに向かう

そしてその扉を開いた先に入ったモノに

ボクはただただ固まった

｢な、なに………これ…｣

散乱した部屋のもの、飛び散る血痕

何かが引っ掻いたり、噛み付いたような傷が残る家具

その様はまるでそう、地獄絵図そのものだ

洗い終わってない食器の山から、母さんが仕事に行った訳ではないと判断する

じゃあ、この血は…

｢……な、んで、嘘だろ……そうだ、Aは…｣

彼は強い、もしかしたら彼が母さんを、なんて言う思考から彼の寝室に入るが

そこに彼の姿はない

これだけのピースが揃って、僕の頭に浮かぶのは、ただひとつのこと

｢やぁ、随分と魂が揺れているけれど、何かあったかい？｣

ふと、後ろから声が聞こえた

聞き覚えのあるその声に、恐怖を抑えながら振り返ったその先に

笑顔でたっていたのは、いつか出会った……呪霊と呼ばれるものだった

｢酷い有様だねぇ、まるで呪いに食い散らかされたみたいだ。普通ならこんなひとつの場所にこれだけの呪いが集まるなんてないんだけど｣

｢何か知ってるんですか……｣

｢知りたい？人から生まれた呪いである俺しか知らない、こういう事をしでかす悪ーい人間の事｣

呪いは微笑んだ、僕にはその笑みが

危なくも、優しく見えた

『《もしもまたあの呪いが接触してきても、絶対関わっちゃダメだよ、ボクとの約束ね》』

ごめん、A

約束……破るよ

｢教えてください、それ｣

｢いいよ、俺は君の全てを肯定するよ｣