ひとまず一件落着でOK?? ページ20
目が覚めると、そこはある意味見なれた部屋だった
ボクの部屋という訳ではなく、吉野宅の順平くんの部屋だ
少し痛む体を起こして、辺りを見回す
そして順平くんが居ないことを確認してから、布団を頭から被る
『すぅぅーーー……はぁぁーーー…、清潔感溢れる石鹸のような香り……さすが最推し…』
「あれ、Aくん起きたの?」
『ウォァア゙ア゙ア゙ア?!?!べっべべ別に推しの匂いが気になってたとかそういうんじゃないですしおすしぃいい』
「うん、全部言っちゃってるね。布団の香りなんて柔軟剤の香りだからAくんのところと変わらないと思うよ」
あはは、と困ったような笑みをこぼして、声の主はそっと布団を引っ張る
視線の先には部屋着を着た順平くんが居て、彼はそっとボクの頬を撫でた
「一応手当したんだけど、痛むようなら病院に行けって保健医の先生が言ってたよ、大丈夫?」
『ちょっと痛いけど順平くんが手当してくれたならすーぐ治っちゃいそう』
「いつも通りだね、急に意識無くなるから本当に焦ったんだよ?………それとさ……」
そこまで言って、彼はは言葉をとめた
何だろう、という疑問を抱えながら彼を見ていれば
少し間が空いた後に言葉を紡ぐ
「順平って、呼んでくれないの?」
『え』
「あ……や、やっぱ…聞かなかったことに…」
そう言って顔や背けてしまう彼、そういえばあの時、勢い余って呼び捨てにした気がする
あまりにも可愛いその仕草に心臓がぎゅんとなるのを抑え込みながら
ボクは微笑んで口を開く
『順平、』
「なっ、なに?」
『ありがとね、色々』
「……うん、僕の方こそありがとう…Aくん」
『え〜そこはA♡でいいんだよ?』
「うっ…語尾にハートが見える気がする…でも、それでいいなら僕もAって呼ぶよ」
『……きゅんです』
「なんて?」
それから順平が話したのは、部活仲間のあの2人がバッチリボクらの会話を録音してたおかげで
あの不良共は退学になるかもしれないとの事だ
一方ボクも手を上げたが、近くに鉄パイプが落ちていたためにボクがそれで殴られて
意識を失ったと勘違いされたらしく、彼らに殺人未遂の容疑がかかるとともに
ボクの行為は生命危機を感じたことによる正当防衛と見なされた
「でもすごいね、予め録音しておいてって言うなんて」
『殴っても懲りない奴らなんだ、牢屋にでも入ればいいさ』
「Aって、たまに怖いよね…」
『え』
推しと一緒にお買い物とかこれはもう新婚では?→←やるときゃやるけどやれない時はやれない子
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紅丸(プロフ) - つなまよT2(旧ちょこばなな)さん» ひぇ、マジで来ていらっしゃるこんな駄作読みに来てくれてありがとぅぅぅ (2021年7月27日 23時) (レス) id: e4c9b10277 (このIDを非表示/違反報告)
つなまよT2(旧ちょこばなな)(プロフ) - ななちゃん好き!!!!こ○はだよ!! (2021年7月24日 21時) (レス) id: b8726aa5c6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - 好きです…←← (2021年5月5日 1時) (レス) id: ce721a0333 (このIDを非表示/違反報告)
おしゃけ - このような神作を作って下さってありがとうございます。愛してm(((すみません、きもかったす。 (2021年3月9日 22時) (レス) id: 926e830632 (このIDを非表示/違反報告)
紅丸(プロフ) - フーパさん» ガチ勢だからこそ出来る至難の業ですね……() (2021年3月2日 4時) (レス) id: c6adbfb1eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅丸 | 作成日時:2021年2月26日 20時