吉野順平ガチ勢が原作をぶっ壊す話【呪術廻戦】 (ページ13)

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目が覚めたら目の前にイケメンがいるような話ページ13

順平side

携帯にセットしたアラームの音で目が覚める

窓の外からは光が漏れていて、あぁ、もう朝なのか

なんてことを考えながらゆっくりと体を起こす

否、起こそうとした

目に映るのは先日見たAくんの部屋で、思わず横を見やるが

誰が隣に寝ているわけでもなかった

しかし自分からベッドに入った記憶もない為、昨日映画の途中で寝てしまい

Aくんが運んでくれたと考えるのが道理だろう

そんなことを考えながらおもむろにリビングへと降りると、ソファーに人がいるのに気づく

近寄ってみればそれは眠っているAくんで、彼の手元には

何件もの止められたアラーム通知が溜まる携帯が握られていた

無意識で消しているのだろうか、朝が弱い人の典型的なアラームの設定の仕方だな

『ん……、』

ふと、彼が声を漏らして体を少し動かす

そうだ、今日だって平日だ。普通に学校があるんだから

早く彼を起こさなきゃな、そう思って彼の寝顔を再び見遣るも

普段とは打って代わり子供らしく、それでいて可愛らしいその寝顔には

少しばかり目を惹かれるものがあった為に1度止まってしまう

普段が大人っぽいせいだろうか

｢Aくん、起きて。起きないと学校遅刻しちゃうよ｣

『んぁ……、まだ…ゾンビが…』

｢ふふっ、昨日のホラー映画の夢でも見てるのかな、ゾンビなんて居ないから早く起きないと｣

しばらくゆさゆさと揺さぶって5分程たった時だろうか

彼は覚醒しきってない目をゆっくりと開けて、数度瞬きを繰り返した

『……天使？』

｢寝ぼけてるね、僕だよ、順平。昨日泊まらせてもらったでしょ？｣

『…じゃあ嫁だ』

｢起きようか｣

本気なのか寝起きによる戯言なのかよく分からない発言を適当に流し

その上体を無視やり起こせばさすがに彼も目が覚めてきたのか欠伸をする

『おはよ、起こしてくれてありがとね、ところで今何時？』

｢おはよう、今は7時5分って所かな｣

『うわ、めっちゃ早いね』

顔洗ってくる〜、なんて言いながらフラフラと洗面台に向かう彼を見てから

彼が寝ていたことによりクッションが散乱したソファーを整えていると

ふと自分の携帯にLINE通知が来ていることに気がつく

何だろうと思ってスマホを開くと、それは母さんからだった

《昨日はAくんとお泊まり楽しかった？今日は休むって連絡しといたから2人でゆっくり休みなよ》

その連絡に、母さんがなにやら勘違いをしてるいことを察した