吉野順平ガチ勢が原作をぶっ壊す話【呪術廻戦】 (ページ12)

今日:3 hit、昨日:59 hit、合計:539,160 hit

愛とか恋とかどうでもいいけど順平くんは可愛いよページ12

『ど、どう……ですか…』

恐ろしい程に何も無い冷蔵庫から探し出した卵と鶏肉と玉ねぎを使い

前世でもよく作っていたオムライスを作った

だがしかし凪さんに甘えていたせいで料理なんて久々にしたため

ボクの目の前でオムライスを頬張る順平くんの感想を願うように待つ

そして彼はごくん、と飲み込み終えると

少し微笑んだ

｢うん、美味しいよ。Aくん普通に料理上手いのに自分は自炊しないんだね｣

『あはは〜…1人分作るだけだとどうにも面倒くさくて…』

この体に元から染み付いているスキルが使用でき、その上前世の記憶やスキルも適応される

なんと素晴らしき転生特典

なんてことを考えながらボクもまたエプロンを外して順平くんの前に座り

自身の作ったオムライスを頬張る

うむ、なかなかに美味しいでは無いか。前世で家庭科5だっただけあるなさすがボク(おい)

『あっ、そういえば順平くんが気になってるって言ってた映画のブルーレイ買ったんだよね、ご飯の後一緒に見ない？』

｢え？！あれ結構人気で入手困難なやつじゃ…｣

『気にしなーいの、ボクもみたかったからさ…それで、見てくれる？』

｢勿論……！断る理由なんてないよ！｣

『やったぁッ！！コーラとドクターペッパーとポテチとポップコーンも用意してるからね！』

｢滅茶苦茶用意周到だね？！｣

くしゃっと眉を下げて笑う彼を見て少し安心する自分がいる

勢いのまま好きなんて伝えたが、正直自分のこの好きは恋で片付けられるほど安くない

彼が気にしていないなら、それはそれでいい

それに、もしもボクというイレギュラーな存在が彼の考えを変えて

もしも仮に真人に会ったとしても…｢呪い｣を学ぼうとしないのならば…

｢ちょっ！Aくんこぼしてるこぼしてる！｣

『んぇ？わっ？！マジじゃんやっべ、ケチャップって洗濯しても落ちにくいんだよなぁ…』

彼が幸せならば、ボクはただの諦観者でいい

そのはずなのに、少し胸が傷んだ