「私、笑えませんから」【SixTONES】 (ページ45)

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・ページ45

『Jrの頃SixTONESができる前、まだ私が笑えてた時なんだけどね』

静かに聞き始めた、頷くこともなく
目を合わせることもないけどしっかり私の声を聴いてくれていることがわかる

『レッスン終わりでJrが話しているところ聞いちゃって』

『Aが笑ってる顔ってなんか怖いよねって』

『不気味だよねって言っててさ』

改めて口にするとやはりその言葉はナイフのように突き刺さる
いつの間にか目に溜まった涙が行き場を失って落ちていく

『たったそれだけの言葉が、小さい頃の私にはすごく突き刺さって』

『それから素直に心の底から笑うのが苦手になった』

静かに涙を流すメンバーを見て
私もどういう顔をしたらいいかわからず、下唇を噛む

『周りにどう見られているかを過剰に気にするようになって』

『エゴサは辞めれたけど、ライブってなると逃げきれなくて』

『ずっとライブが苦手だった』

私の声だけが響く部屋

『ごめんね、ずっと嘘ついてて』