「私、笑えませんから」【SixTONES】 (ページ40)

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慎太郎がよってきて水を渡してくれた

タオルで顔を隠すようにして水を飲もうとしたけど
うまく飲み込めずに口からこぼしてしまった

驚いたと同時に過呼吸に拍車がかかる
どんどん息ができなくなっていく

〈 A下げて、バックいれて〉

慎「ちょっとちょっとAこぼしてるから～」

ファンに気づかれないように冗談まじりに話す慎太郎
私がモニターに映らないように前に出てバッグまで誘導してくれる

〈慎太郎と北斗でバッグ下げて〉

イヤモニで指示が入る

早く落ち着かなきゃと思えば思うほど
息がどんどんできなくなっていく

樹「お嬢と北斗と慎太郎、お先にお着替えタイム行くか」

北「ちょっと早いですけどね、すいませんね～」

慎「すぐ帰ってきますからね～」

バッグに入って用意されていた担架の上に載せられる

北「A、大丈夫だから、ゆっくり呼吸しよ」

慎「聞こえてたら手握れる～？」

呼吸ができない
彼らの声は確実に頭に入ってきているのに
理解して処理することができない

聞こえているのに手を握ることもできない

「薬持ってきたからとりあえず飲もう」

「慎太郎とりあえず先着替えちゃおう」

慎「はい、ちょっと北斗頼む」