「私、笑えませんから」【SixTONES】 (ページ30)

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家まで送ってもらって、部屋についた
なんとなくテレビをつけて煙草を吸う

チャンネルを回してると私の姿が映った
そういえばこの間の密着番組今日が放送だった

〈私、昔から笑うのが苦手で、笑うことは私にとって人生の壁かもしれません〉

〈笑うことが苦手であるというAのことを他のメンバーはどう思っているのか〉

すぐに映し出されたのはメンバーの姿

私一人の密着と伝えられていたから
メンバーが出るなんて思ってもいなかった

それにいつこんな映像を撮ったのか
一ミリも気づかなかった

樹〈あいつ、昔はよく笑ったんすよ〉

慎〈ある時から笑わなくなったよね〉

北〈楽屋では笑うんですけどね、なんかスイッチ入るみたいで〉

ジ〈でもだからこそ俺らが守るって決めたんですよ〉

京〈俺らしかいないから〉

高〈いつか笑ってほしいって僕は思ってます〉

初めて聞いた、みんなの気持ち。
視界がどんどんぼやけていく

私が思っているより、私はメンバーに愛されていた
守ってくれるこんなにも頼り甲斐のある6人がいるなら

また笑ってもいいかもしれない

〈いつかみんなで最高の笑顔で写真撮りたいですね〉