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最後の一口を運ぶと
逃げるように一粒ベリーが落ちた
落ちる瞬間、何倍にも遅く見えた
「あぁ、落ちちゃった」
眉を八の字にしてそういう彼
今貴方は何を考えているの
的を外して落ちたそのベリー
『…落ちちゃった』
沈黙にもなりきれない空気が気持ち悪くなり
半ば強引に言葉を吐き出す
『ご馳走様』
「ご馳走様」
手を合わせて、流しにもっていく
『置いといていいよ』
そう言って小さな箱を解体して
ゴミ箱の中に押し込む
沈んでいく崩された箱を見て
もう会えないのかなと思うと目頭が少しだけ熱くなった
「…また買ってくるね」
ほら、また君はそうやって
私の欲しい言葉をくれる
『うん』
背中合わせにその言葉を交わして
私の頭をぽんぽんと撫でて離れていく
本棚の前に行って
今日借りていく本を選んでいる
『面白かった？』
『【陽影】と【鍵の夢】』
さっき彼が返してくれた本の話を振った
「【陽影】はすごい切なくて、痛いほど気持ちが伝わってきた」
「【鍵の夢】は、ラストのどんでん返しに驚いて同じところ3回は読んだ」
『まさかアイツが裏回ししてたとは、思わないもんね』
柔らかな表情で本棚を見つめる彼は
やっぱり美しかった
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haku(プロフ) - はろ。さん» コメントありがとうございます！この作品から文章には力を入れてるのでそう言っていただけで嬉しいです...！はろ。様のコメントで続編を作ろうと決意できました...作成しましたのでご愛読の程よろしくお願いします...！！ (2021年2月22日 2時) (
レス) id: 8c560b9f10 (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - 素敵なお話でした。本当に小説を読んでるような、なんかすごく澄んだ気持ちになりました。笑 続編できたら絶対みますね！できたら作って欲しいです、、、、笑笑 素敵なお話をありがとうございました！！！！！ (2021年2月18日 18時) (レス) id: 92c29f698f (このIDを非表示/違反報告)
riyo.(プロフ) - jさん» コメントありがとうございます…(；；)続編知らぬうちにぽっと出す可能性あるのでその時はお願いします(^^) (2021年2月3日 18時) (レス) id: 8c560b9f10 (このIDを非表示/違反報告)
j(プロフ) - 鳥肌止まりませんでした、、、主さんが書き続ける限り読むと決めました、、、ありがとうございます、、、 (2021年1月30日 19時) (レス) id: b994941595 (このIDを非表示/違反報告)
riyo.(プロフ) - あいさん» コメントあいりがとうございます！楽しんで頂けて本当に嬉しいです…(；；)頑張りすぎずマイペースに更新していこうと思います！ありがとうございます！ (2021年1月29日 19時) (レス) id: 8c560b9f10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haku
| 作成日時：2021年1月27日 19時
