~fyrtiotre~ ページ44
「別に対した事じゃないですって」
手の甲は赤く腫れ、おできが二三個出来ていた。
教授は、無言で私の手を引っ張り椅子に座らせる。
「怒ってます？」
棚の硝子扉を開ける教授の背中に言葉を投げかける。
ス「それは、何に対してだ？」
「あー、今日の授業です」
おできを潰そうとすると頭を叩かれた。
ス「全てだ」
「…だって教授がスリザリンを贔屓するから」
私の呟きは棚を閉める音と重なったおかげで教授の耳には届いていなかったみたいだ。
教授の手が私の手を手に取る。
骨ばっていて白くて大きい手。
怪しげな瓶の中に入っている粘り強い緑色の液体がおできの上に塗られる。
少し冷たい。
ス「一週間程度は、毎日塗るように」
「絶対ですか？」
ス「絶対だ」
「はーい」
絆創膏に似たのを上から貼られる。
ス「何故、あの答えが分かった」
「ベットとお友達になっている期間に魔法薬学の本を読んでいたので覚えていました」
瓶を差し出されるので受け取りながら言う。
本当にたまたまだ。
不意に教壇の上に乗った新聞に目が行く。
『グリンゴッツ侵入さる』
「グリンゴッツ？」
ス「
「
教壇に近づき新聞を手に取り読む。
七月三十一日に起きたグリンゴッツ侵入事件については、知られざる闇の魔法使い、又は魔女の仕業とされているが、捜査は依然として続いている。グリンゴッツの小鬼達は、今日になって何も取られた物は無かったと主張した。荒らされた金庫は、実は侵入されたその日に、すでに空になっていた。
「荒らされた金庫は、実は侵入された日に、すでに空になっていた？」
グリンゴッツの報道官は今日午後、『そこに何が入っていたかについては申し上げられません。詮索しないほうが皆さんの身のためです』と書かれている。
「物騒な強盗事件もあるんですね」
ス「そこにも記載されているだろう余計な詮索はするなと」
「別に銀行強盗を捕まえようなんてこと考えてませんよーだ」
舌を出すと首根っこを掴まれて部屋から放り出された。
「ったく。扱いが雑なんだよ！」
聞こえるように大きく扉に向かって言う。
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ぷぷぷ - ダンブルドアって書かないのはあえてなのかな (8月22日 8時) (
レス) @page10 id: 5bee2b7465 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - フォールさん» フォール様初めまして！コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてとても嬉しいです。なかなか更新は出来ませんが生一杯頑張りますので完結まで長いと思いますがよろしくお願いします。 (2023年1月23日 21時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - めっちゃおもしろいです！どんな展開になるのか続きが楽しみです！！応援してます！ (2023年1月23日 20時) (レス) @page24 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 箱さん» 箱様、初めましてアルマジロです。コメントありがとうございます。箱様の素敵なコメントに凄く嬉しくて飛び跳ねそうです。これからも子の作品をよろしくお願いします。 (2023年1月18日 18時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月17日 21時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年1月10日 23時
