~trettiotre~ ページ34
「どうして来てくれたんですか？」
オリバンダーさんの店を出てすぐに隣を歩く教授を覗くように言う。
ス「そこに書き忘れた物があった」
「本当にですか〜？心配だったから来たん…いて」
頭を軽く叩かれる。
早々と歩いて行ってしまう教授の後を追いかけようとすると腕を強く引っ張られた。
持っていた紙袋をその場に落としてしまう。
肩に乗っていた鴉が私を攫おうとする巨漢の男を攻撃するが大きな手に叩かれてしまった。
「教授！」
叫んでも人通りが多いせいで私の声は、教授に届かない。
腕を掴んでいる大きな褐色の手を掴んで離そうとするが私の力じゃ引き剥がせない。
人の波を抜けた先に広がっていたのは、薄暗い場所。
「離して下さい！」
鞄で巨漢の男の背中を殴るが止まってくれる様子は無い。
ローブの内側に入っている購入したばかりの杖を取り出し向けようとした途端に私の意識は飛んだ。
『七月の末、闇の帝王に三度抗ったことのある両親の元に生まれる者は闇の帝王にない力を持つ。この者は闇の帝王を倒す力を持つ。闇の帝王自らがこの者を選ぶ。一方が生きる限り他方は生きられぬ』
大きな眼鏡を掛け、様々な装着品を身に纏っている女性がダンブルドア校長に言ってた。
教授？
少し開いた扉から女性とダンブルドア校長の話を盗み聞きしていたような教授の姿が見えた気がした。
追いかけようと足を動かしたいのだが固まって動かない。
視線を足元に向けるとまたあの大きな蛇がいた。
『おい！女！起きろ！』
体を揺さぶられる感覚に意識が覚醒し始める。
『うっかり殺してねぇだろうな』
『殺されそうになったのは俺だ！さっきも言ったろ？コイツ、杖持ってたんだ』
『魔女か？』
『あのホグワーツのスネイプの横にいたんだ。魔女に決まってる』
五月蠅い。
耳元で話すな。
手を動かそうとしたが縄で縛られていた。
目を開けるのと同時に顔を上げる。
視界に映るのは、私を攫った褐色の巨漢男と乱れた長髪の男が言い合いをしていた。
足は、縛られていない。
よし、行ける。
瞬く間に立ち上がり巨漢の男の顔を蹴ると足から骨が軋む音が聞こえた。
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ぷぷぷ - ダンブルドアって書かないのはあえてなのかな (8月22日 8時) (
レス) @page10 id: 5bee2b7465 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - フォールさん» フォール様初めまして！コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてとても嬉しいです。なかなか更新は出来ませんが生一杯頑張りますので完結まで長いと思いますがよろしくお願いします。 (2023年1月23日 21時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - めっちゃおもしろいです！どんな展開になるのか続きが楽しみです！！応援してます！ (2023年1月23日 20時) (レス) @page24 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 箱さん» 箱様、初めましてアルマジロです。コメントありがとうございます。箱様の素敵なコメントに凄く嬉しくて飛び跳ねそうです。これからも子の作品をよろしくお願いします。 (2023年1月18日 18時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月17日 21時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年1月10日 23時
