~tjugofem~ ページ26
緊張しながらもティーカップのハンドルを持ち慎重に一口、口付けた。
久々にハーブティー飲んだけどこんなに優しい味だったろうか。
清涼感のあるミントが鼻を抜け、程好い酸味が舌を刺激する。
美味しい。
そう言えばクッキーがあるって事は、教授クッキー好きなのかな。
ス「Ms.ノジェイス」
「は、はい！」
右隣に座っている教授が急に私の名前を呼ぶので飛び跳ねてしまった。
ハーブティーも一緒に跳ねたが零れずに済んだ。
零していたらどうなっていたか。
考えただけでも恐ろしい。
ス「信用しているのか？」
また、始まったよ教授と私の話が嚙み合わない話が。
ティーカップをソーサーに置く。
「私が誰にですか？」
お皿に盛り付けられた絞り出しクッキーを手に取り頬張る。
軽い快い歯応えを楽しむ。
ス「Ms.ノジェイスが我輩にだ」
口の中に入っているクッキーを吹き出しそうになる。
慌てて両手で口元を押さえた。
「しんほうしてまふよ？」
食べてから話せと言わんばかりの鋭い視線に口の中に残っているクッキーをハーブティーで流し込む。
空になったティーカップに宙に浮いたティーポットがハーブティーを注いでくれる。
「そりゃ最初は、怖くて信用なんて出来ませんでした」
見た目が見た目だし。
「でも、教授は不器用ですけど優しくて温かい人なので今は信用してます」
私は、教授にとって赤の他人なのに湖に落ちた時も助けてくれたし、さっきも手当てしてくれた。
そんな人は、大丈夫だって信用してしまうに決まっている。
「まぁ、薬学に携わる先生と聞いた時は驚きましたけど」
クッキーを手に取ろうとした手を掴まれた。
「教授？」
ス「何故だ。この世界は、いつ誰に殺されてもおかしくないなのにそうも簡単に信用出来る」
「殺す？教授が私を？ないない」
教授は、私が出された物を何も疑わずに飲んだり食べたりしたから気になったのだろう。
掴まれている手をゆっくり掴まれていない手で外し、持っているクッキーを教授の口元に持って行く。
「死んだらそれは、私の運命だったってそう私は自分に言い聞かせているので」
今、笑った？
ほんの一瞬、教授の口角が上がった気がする。
少しの笑顔に私の心は、沢山の嬉しさで満たされた。
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ぷぷぷ - ダンブルドアって書かないのはあえてなのかな (8月22日 8時) (
レス) @page10 id: 5bee2b7465 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - フォールさん» フォール様初めまして！コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてとても嬉しいです。なかなか更新は出来ませんが生一杯頑張りますので完結まで長いと思いますがよろしくお願いします。 (2023年1月23日 21時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - めっちゃおもしろいです！どんな展開になるのか続きが楽しみです！！応援してます！ (2023年1月23日 20時) (レス) @page24 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 箱さん» 箱様、初めましてアルマジロです。コメントありがとうございます。箱様の素敵なコメントに凄く嬉しくて飛び跳ねそうです。これからも子の作品をよろしくお願いします。 (2023年1月18日 18時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月17日 21時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年1月10日 23時
