~tva~ ページ3
「よし！」
会社を辞めた今日、新しい職場になれるかもしれない場所に履歴書を送った。
数時間前にファーストフード店で見た新聞。
そこに載っていたある求人募集に私は、目が眩んだ。
業務内容は、本の整頓、図書館内の清掃のみ。
最後に勤務時間と高額な給料が記載されていた。
傍から見たら危険だ、危ないなどと言わるだろうが職を失った今の私にはどんな仕事でも良かった。
自分は動かない、口だけの男の下で働くのはもううんざり。
ワンルームの小さな部屋にあるベットに寝転びながら思う。
そう言えば勤務地とか一切書いてなかったけど此処から近いのかな。
「どうせ、私なんかが書類審査受かって面接なんて受けれることなんてないでしょ」
眠気で自然と降りて来る瞼に逆らえず瞼を閉じた。
首から血を流した黒い服を着た男性が眼鏡を掛けた白人に何か涙を流しながら伝えている。
顔に薄っすらを靄が掛かっているせいかはっきりと誰かと認識できない。
「…死なないで」
その言葉と共に夢から目が覚めた。
ゆっくりと体を起こす。
何故、私は泣いているの。
目尻から出た涙は、頬を伝い顎先から落ちシーツに沢山の染みを作る。
手の甲で何度も目を擦って止めようとするのに涙は、一向に止まってくれる気配がない。
「な…んで」
知らない人のはずなのにどうしてこんなに。
痛い。
胸が締め付けられて。
涙を拭いていた手は、胸元を強く握り締めていた。
『どうしてそんなに泣いておるのじゃ』
誰もないはずの部屋に聞こえた声。
涙でぼやけている視界で部屋を見渡す。
幻聴でも聞こえたのだろうか。
部屋にはやっぱり私以外、誰もいない。
『此処じゃ』
最近は、温かいからと使っていなかったはずの暖炉にいつの間にか炎が灯っていた。
ベットから降りて暖炉の前にしゃがんだ。
まだ、私は夢を見ているのだろうか。
「どちら様でしょうか」
燃えている炎がゆっくりと人の顔を成す。
『初めましてじゃの。A・ノジェイス・ローレン』
髭を生やした老爺が私の名前を呼ぶ。
『いや、A・ノジェイス・レイブンクロー』
「あ、それ人違いだと思います」
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ぷぷぷ - ダンブルドアって書かないのはあえてなのかな (8月22日 8時) (
レス) @page10 id: 5bee2b7465 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - フォールさん» フォール様初めまして！コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてとても嬉しいです。なかなか更新は出来ませんが生一杯頑張りますので完結まで長いと思いますがよろしくお願いします。 (2023年1月23日 21時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - めっちゃおもしろいです！どんな展開になるのか続きが楽しみです！！応援してます！ (2023年1月23日 20時) (レス) @page24 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 箱さん» 箱様、初めましてアルマジロです。コメントありがとうございます。箱様の素敵なコメントに凄く嬉しくて飛び跳ねそうです。これからも子の作品をよろしくお願いします。 (2023年1月18日 18時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月17日 21時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年1月10日 23時
