~tolv~ ページ13
「手加減っての知らないんですか」
頬の輪郭を撫でながら教授に言うが無視。
返事ぐらいしてくれていいのに。
そんな事を考えていると一歩前を歩いていた蝙蝠が急停止した。
気づくのが遅くなった私は、そのままぶつかる。
また怒られると思っていたが睨まれるだけですんだ。
ぶつかった背から顔を出すと広がっていたのは、本の世界。
棚から出て来たり、一人でに棚に収まったりとしていた。
永遠と見てしまいそう。
実際に今、見惚れてしまっている。
「…此処が図書館ですか？」
イ「えぇ、そうよ」
突然聞こえた女性の声に辺りを見渡すと身長よりも高い本を何冊か手にしている方がいた。
イ「A・ノジェイス・ローレンさんね」
「はい」
イ「私は、この図書館で司書をしています。イルマ・ピンスです」
「初めまして」
イ「ダンブルドア校長から貴方の事は、聞いております」
「これからよろしくお願いします」
イ「こちらこそよ。明日から少しずつ教えていくわね」
「ありがとうございます」
マダム・イルマは、積み上がった本を崩さず図書館の奥に消えて行った。
「次は、何処行く…って！待って下さいよ！」
後ろを振り返るといつの間にか点になっている教授の後ろ姿。
走って追いかける。
私、今日走ってばっかじゃない？
息を切らして辿り着いた場所には、階段が無い。
いや、階段が動いていた。
「どうすれば」
近くを通った階段に飛び乗った。
動いている階段に酔いそうになりながらも下る。
やっとスネイプ教授に追いつくと溜息を吐かれた。
「置いて行くのが悪いんですよ？」
息を整えながら言うが無視。
後ろから殴りたくなるが拳を握るだけにした。
ス「此処が部屋だ」
「私のですか」
恐る恐るドアノブを下げ中に入るとそこは、私が此処に来る前に住んでいた部屋と一緒の部屋だった。
「荷物全部運んでくれたんですか？」
ス「住んでいた部屋と繋げる魔法を掛けてある」
「って事は、本物の部屋」
ス「大人しく明日から新学期が始まる此処にいろ」
「明日、新学期なんですか？」
ス「あぁ」
「心の準備で来てないんですけど」
ス「失礼する」
「あ、ちょっと！教授！手伝いは！？」
閉められた扉を開けるとそこには、誰もいなかった。
私を子供扱いして。
絶対、見つけてやるんだから。
自分の部屋の扉を強く閉めて一人で歩きだした。
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ぷぷぷ - ダンブルドアって書かないのはあえてなのかな (8月22日 8時) (
レス) @page10 id: 5bee2b7465 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - フォールさん» フォール様初めまして！コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてとても嬉しいです。なかなか更新は出来ませんが生一杯頑張りますので完結まで長いと思いますがよろしくお願いします。 (2023年1月23日 21時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - めっちゃおもしろいです！どんな展開になるのか続きが楽しみです！！応援してます！ (2023年1月23日 20時) (レス) @page24 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 箱さん» 箱様、初めましてアルマジロです。コメントありがとうございます。箱様の素敵なコメントに凄く嬉しくて飛び跳ねそうです。これからも子の作品をよろしくお願いします。 (2023年1月18日 18時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月17日 21時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年1月10日 23時
