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〜18話〜 ページ19

刈ったばかりの芝の匂いに目を覚ました。

温かい日差しと穏やかな風が純白のカーテンを揺らす。

窓際の棚の上に置かれた花瓶の中には赤色の花がある。

ぼんやりと部屋の様子を見ていると扉が開いた。

マキノ「あら 目を覚ましたのね」

緑ががった黒髪の女性が入って来るとその後ろから小柄の男性も入って来る。

マキノ「無理に体を起こさなくていいわ」

ウープ「海賊か」

「か…い‥‥ぞく?」

聞き馴染みのない言葉。

ウープ「凄い怪我をしておるからてっきり海賊にでも襲われたのかと思ったが違うのか」

「分からないです」

マキノ「え」

「自分の名前しか」

ウープ「名は何と言う」

「ヴァジュラ・ネーロ・D・A」

小柄な男性は手にしていた大きな紙を私の前に広げた。

ウープ「この懸賞金21億67000万に跳ね上がった ヴァレノーチェ・ネーロ・Aと言う名は聞いた事は無いか?」

マキノ「ちょっと人違いですって」

ウープ「こんな懸賞金の海賊を匿っていたなんて海軍の連中に知れたらどうな‥‥おい!」

”海軍”と言う言葉を聞いた瞬間に息が上手く吸えなくなる。

マキノ「大丈夫だからゆっくりと息を吸って…そう上手」

背中に触れる手が温かくて冷たい体が温まる感じがする。

ウープ「その怪我が治っても行く宛てが無ければ此処にずっといれば良い」

「ありがとうございます えっと…」

マキノ「マキノよ こっちが此処の村の村長さんのウープさん」

「マキノさんとウープさんそちらの子は」

ウープ「ん?」

2人が後ろを振り返ると扉から顔を出している男の子の姿があった。

マキノ「ルフィ こっち来て良いわよ」

言われると恥ずかしそうに部屋に入って来て、マキノさんの足にくっついている男の子。

「初めましてAと言います」

ルフィ「モンキー・D・ルフィ」

「よろしくね」

力が上手く入らない左手をゆっくり上げる。

ルフィ「包帯グルグル巻きのミイラ!」

そう言って部屋を出て行ってしまった。

マキノ「ごめんなさい」

「いえ 大丈夫です」

マキノ「何か食べられそうなら何か持って来ますけど」

「お水頂けますか」

喉が渇いて苦しい。

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2022年9月17日 23時

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