〜11話〜 ページ12
「「「かんぱーい！！！」」」
敵船は無事に討伐し、敵船に乗っていた食材を使った豪華な料理が甲板に並ぶ。
ホンゴウさんにまだお酒は飲むなと言われているからウタと一緒にジュースを不貞腐れながら飲む。
目の前に置かれた揚げ物をフォークで刺して口に入れる。
ウタ「ねェA」
「ん〜？」
同じように可愛らしいフォークで大きな揚げ物を刺しているウタに声を掛けられた。
ウタ「どうして女の子なのにこの船に乗ろうと思ったの？」
「そう言えばウタに私がこの船に乗った理由話してなかったね」
ウタ「うん 聞きたい」
ホン「俺が拾って来たんだよ」
ライム「いーや最初に見つけたのは俺！」
近くで飲んでいた2人が参加する。
ウタ「ホンゴウさん お酒くさ〜い！！」
シャン「俺が見つけた！」
肩に腕が回ると一気に遠くで匂っていたラム酒の匂いが近くで香る。
ウタ「私はAの口から聞きたいの！！」
シャン「良いじゃねェか な？」
「良いですけど…」
腕退かしてくれないかな。
距離が近くで心臓が持たないよ。
ウタ「A？」
「ごめんごめん 私ね ずっと檻の中で売り物として売られてたの」
ウタ「いつも島に着いたらシャンクス達が行くお店のことね！」
近くで聞き耳を立てていた船員達が噴き出す。
ホン「おい誰だ！ウタに良くない教育したやつー！！」
「ウタ 私はお頭達が行くお店じゃなくて人間屋で物として売られていたの」
ウタ「どうして？だってAは人魚でもないし…」
シャン「これだ」
お頭の手が髪に触れる。
「私には魚人族の血が混ざってるの」
他の皆とは違い耳の先が尖っている。
ウタ「触っても良い？」
「どうぞ」
シャン「駄目だ！Aは俺のモンだ！」
ホン「お頭それはねェぜ！アンタにはウタがいるだろうが！」
ライム「ライムの言う通りだ！Aは俺の1番弟子だ！」
シャン「お前ら人間屋の前で小銭だけしか持ってなくて泣く泣く帰って来たじゃねェか」
ベック「買う金を土下座する勢いで頭下げてきたのはお頭だったよなァ」
次々に暴露される言葉に終止符を打ったのはベックさんだった。
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2022年9月17日 23時
