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他人から私達 2人を見れば喧嘩をした姉弟にしか見えないだろう。
特徴的な紅色の翼で綺麗なオレンジがかった黄色の髪 俗に言う金髪だ。
そして特徴的な目元は少し赤い。
「Aちゃん 痛くないの？」
私の腕にある剥がれかかった絆創膏を触って貼り直してくれる。
A＞痛いよ でもね 啓吾がいてくれると痛くないんだよ
綿菓子の様なふわふわとした髪を撫でると嬉しそうに微笑んだ。
私達 2人は ”家族”だ。
さっきも言った通り私達家族は他人の目から見れば一般的な家族に見える。
一般的な家族と言う皮を被った家族の正体は再婚して作り上げたものだ。
まぁ、どこからが一般的な家族か言えるか私には分からないが。
啓吾は義母が連れて来た子供。
歳は私より2つ下の5歳。
私は今年で7歳になった。
周りの同年齢の子は小学2年生。
もちろん私は学校には通っていないから字も書けないし少ししか読めない。
古びた集合住宅の棟と棟の間にある小さな公園でいつも朝から夕方まで2人で遊ぶ。
きっとここに住んでる住民は少し不思議に思っている人もいるかもしれない。
「傷が目立つ子供が朝から公園で遊んでいること」
それでも誰も声を掛けようとはしてくれない。
所詮 大人は見て見ぬふり。
おかしいよね。
夕方17時に鳴る音と共に啓吾の手を引いて自分達の家に戻る。
子供には重い分厚いドアを開け汚れた靴を脱ぐ。
少ししか流れ出ない水道で手を洗う。
廊下はゴミ袋で足の踏み場もなく所々に蠅飛んでいるのが目に見える。
2人に与えられた部屋もその様な有様だ。
床に転がるビールやチューハイの缶をどかし床に座る。
そして夕方に流れるニュースを2人で見る。
これが私達 姉弟の生活。
夜20時ぐらいだろうか重たい音が聞こえる。
それは玄関のドアが開き閉まる音。
そして私達がいる部屋を開ける。
姿を現したのは義母だった。
「啓吾 来なさい」
A＞今日は何させるの
「うるさいわねぇ！いちいち 私の啓吾に何をしようがアンタには関係の無い事じゃない！」
そう言って私に落ちてるゴミ袋を投げて来る。
「お母さん 俺はいいから」
辛そうな顔をした啓吾が義母の手を握り家を出て行く。
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アルマジロ(プロフ) - ちゆんさん» コメントありがとうございます！感想までいただけて嬉しいです！他の作品もホークスオチ何個かあるので良かったら見て下さい！ (2020年7月3日 12時) (
レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
ちゆん(プロフ) - 一気読みしてしまいました！すごく感動してしまいました！姉弟が幸せになれてよかったぁ(*´-`)！！素敵な作品ありがとうございました！ (2020年7月3日 1時) (レス) id: c2f590aa7d (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - わあ！ありがとうございます！早速新作拝見してきました！楽しみにしてます！！ (2020年7月1日 21時) (レス) id: 8efb03cbb1 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！ 他にコメントがないのでそらさんの新作希望を採用させて貰います！ありがとうございます！！また新作が出たら見て下さると嬉しいです！ (2020年7月1日 15時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 連載お疲れ様です！！私はホークスとの色んなお話が読みたいので、新作出していただけると嬉しいです(*^^*) (2020年6月30日 20時) (レス) id: 8efb03cbb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2020年6月28日 13時
