知ってる ページ6
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「ありがとうございます。そんなこと、言われたことないから、すごく嬉しいです」
小野寺「…俺もAさんのトスめちゃめちゃ褒めてたじゃないですか」
「…太志もありがとう。柳田さんに言われて自信がついた気がする」
小野寺「え、俺じゃ物足りなかったの?」
「んなわけ!柳田さんにはずっと憧れてたから、認めて貰えた気がして何倍も嬉し…」
そこまで言って止まった。
太志がちょっと笑いながら、俺じゃ物足りなかった?なんて言うから…。
いつものテンションで思わず返してしまった。
もちろん、柳田さんはポカンとしたまま固まっている。
…やったな。終わったわ。
小野寺「マサさん、この人マサさんに憧れて東洋入ったんですよ」
「ちょっと!言わないでよ!」
小野寺「さっき自分で言ったようなもんじゃん」
「そ、そうだけど…!」
柳田「…知ってる」
「え…」
知ってる?
え、なんで?
柳田「関田が教えてくれた。君のサーブフォームが俺のサーブフォームにそっくりだって」
「せ、せせせ、関田さん、?」
小野寺「Aさん落ち着け」
柳田「それで君の存在を知って、セットアップを見て、関田にも憧れてるんだろうなって思ったんだけど、違う?」
「…そうです」
柳田「やっぱりね」
なんか申し訳なくなってきた。
こんな話したこともないような後輩に憧れられて、いろいろ真似されてたなんて…。
嫌だろうなぁ。嫌だよねぇ。
もうほんっと、ごめんなさい。
「ほんと、なんか勝手に、すみません」
柳田「いやいや、強い人の技は盗めって言うじゃん」
「まあ、そうですけど」
柳田「試しにさ、サーブ、打ってみてよ」
…はい?
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エマりん - 読んだら感想を仲良し芸能界で! (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - エマりんさん» ありがとうございます!はい、読みたいです! (2020年2月9日 7時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - 貴方の作品を見てみてすごいと思いました!だから私の作品も見てほしいなぁって思いました…読んでくれる?作品名は仲良し芸能界です!高評価お願い! (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - エマりんさん» ありがとうございます!!はい!ぜひ!友達申請お待ちしております!! (2020年2月9日 7時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - めちゃくちゃ良かったです!友達になりませんか? (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花 | 作成日時:2019年10月23日 21時