噂 ページ49
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｢…15歳のとき、東洋のオープンスクールで関田さんの存在を知ったんです。
あまりに綺麗なフォームで、正確にトスをあげるから、思わず打ちたくなりました。
だけど、それと同時にすごく憧れて、高校ではセッターをしようと思いました｣
関田｢…こっち見んな｣
山本｢関さん照れてます？｣
関田｢照れてねぇ｣
関田さんが顔を覆う。その仕草に笑いが起きた。
彼に憧れて、そこからトスをめちゃくちゃ練習した。
フォームは真似できても、トスの正確さまでは難しくて何度も折れかけたけど、私は諦めなかった。
…関田さんになりたかったんだと思う。
チームの頭脳として、仲間から必要とされる彼に。
｢…高校に入学して、バレー部に入って、1年目で正セッターを任されました｣
石川｢…すげーじゃん｣
｢…嬉しかったんだけどね。先輩たちはやっぱり納得いかないみたいで。
そこからは必死に練習しながら、高校のバレーチームの分析を始めました。
やっぱりそれは役に立った。私のトスを打ったことのあるスパイカーたちからは、信頼もされてたと思う。だけど、やっぱり友達と呼べる存在はいなかったんです｣
私は、エースが決めてこそのチームだと思っている。
エースを目立たせるためなら、どんな技でも使った。
ミドルはもちろん、ほかのスパイカーの特徴も考えながらトスを回し、ゲームを取り仕切る。
だから、セッターである私は極力目立たず、存在感を消していた。
｢…引き立て役、が好きで。だけどセッターだから、チームに指示を出すのは私で。
目立つことしてないのに、偉そうにって…。
気づいたら、中学と同じようになってました。
情報や分析に、感謝をされることもあったんですよ？だけど、根も葉もない噂が流れたんです｣
柳田｢…お前が、チームメイトの個人情報まで探ってるっていう噂だろ？｣
｢…なんで、｣
柳田｢うっすらとだけ聞いたことがある。ただ、あんまり気にしたことなかった。女バレが勝手に言ってただけだし｣
｢…｣
柳田｢それでお前はいつも独りだったってわけか｣
何も言えなかった。
居残り練も、学校でもずっと独り。
バレーができるから、辛くはなかった。
顧問や監督からは情報分析を求められ、だけどそれはチームメイトには恐れられ、
…正直、どうしたらいいのかわからなかった。
｢チームが勝ち進むことと引き換えに、私は1人でもいいやって思ってました。
そして、そのまま高校を卒業して、東海大に進学しました｣
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エマりん - 読んだら感想を仲良し芸能界で！ (2020年2月9日 7時) (
レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - エマりんさん» ありがとうございます！はい、読みたいです！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - 貴方の作品を見てみてすごいと思いました！だから私の作品も見てほしいなぁって思いました…読んでくれる？作品名は仲良し芸能界です！高評価お願い！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - エマりんさん» ありがとうございます！！はい！ぜひ！友達申請お待ちしております！！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - めちゃくちゃ良かったです！友達になりませんか？ (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2019年10月23日 21時
