いままで ページ38
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side 小野寺
小野寺｢Aさん、俺、男なんだけど｣
｢え、知ってるよ？太志とはさ、大学時代とかよく海に行ってたじゃん！｣
小野寺｢えー…、いや、うーん…｣
馬鹿なのかなこの人。
そう思ってたら、俺が男として見られていないということだと知った。
…そりゃあ、そうか。
後輩だし、いつもAさんはかわいいかわいいばっかり言って、意識してもらったことなんてないじゃん。
なんか、もう、…いいや。
｢…嫌？｣
小野寺｢…いや、貼ります。どうせ俺が断ったら西田とか祐希のところに行くんでしょ｣
｢まあ、うん。見せても恥ずかしくない人のところに行くかな｣
…じゃあ俺は、恥ずかしくないってことで。
こんなに苦しいものだっけ。
今このリビングには誰もいない。祐希はシャワーだし、西田は寝室で話している。
ソファに座ったAさんが、俺に背中を向ける。
俺は、カーペットの上に座っていた。
｢はい、湿布｣
小野寺｢…背中だして｣
｢はいよ｣
見せてもらった背中には大きな痣ができていた。
吹き飛ばされた時の衝撃がすごかったんだなと、改めて思う。
でもAさんは、パソコンを守っていた。
大切な、全日本の情報が入ったパソコンを。
…ほんとに、なんなの。
こんなに細くて、ちゃんと女の人なのに、そんなに強くなっていかないでよ。
｢…太志？｣
小野寺｢…｣
Aさんの背中を見つめて何も言わない俺を不審に思ったのか、何度か名前を呼ばれた。
…でも、もう、無理だ。
｢えっ、ちょ、太志！｣
気づいたら、Aさんの背中にキスしていた。
小さく、何度も、何度も。
Aさんの焦った声と、俺のキスの音だけが部屋に響く。
｢ちょっと、太志！ふざけるのもいいかげんにして！｣
小野寺｢…ふざけてないけど？｣
｢ふざけてるでしょ｣
小野寺｢…ねぇ、Aさんにとって俺ってなに？かわいい弟？いい友達？｣
｢…え｣
小野寺｢俺、Aさんのこと、女としてしか見てないんだけど。…だから俺のことも、男として見てよ｣
少しくらい、意識してくれてもいいだろ。
いままで散々我慢してきたんだから。
小野寺｢…俺、Aさんのことが好き。ずっと好きだった｣
｢…は｣
小野寺｢…ちょっとだけ、考えてみてよ。俺、Aさんを幸せにする自信あるよ｣
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エマりん - 読んだら感想を仲良し芸能界で！ (2020年2月9日 7時) (
レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - エマりんさん» ありがとうございます！はい、読みたいです！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - 貴方の作品を見てみてすごいと思いました！だから私の作品も見てほしいなぁって思いました…読んでくれる？作品名は仲良し芸能界です！高評価お願い！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - エマりんさん» ありがとうございます！！はい！ぜひ！友達申請お待ちしております！！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - めちゃくちゃ良かったです！友達になりませんか？ (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2019年10月23日 21時
